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ウェルズF、投資銀行業務を拡大へ-シャーフCEOが新戦略

更新日時
  • 米銀4位のウェルズ・ファーゴ、資本市場やディール助言では9位
  • われわれが有する機会はそうしたギャップ埋めていくこと-ワイス氏

これまでトレーディングやディールメーキングの世界で主要な勢力と見なされることが少なかった米銀ウェルズ・ファーゴは、今後数年で投資銀行業務の拡大を目指す。

  同行幹部によると、この方針は1年2カ月前に最高経営責任者(CEO)に就いたチャールズ・シャーフ氏が描いてきた戦略の一環。こうした取り組みを通じ、米銀4位のウェルズ・ファーゴはシャーフ氏が以前在籍していたJPモルガン・チェースなど競合大手の一角と肩を並べるのに一歩近づく。

Wells Fargo CEO Charles Scharf Testifies Before The House Financial Services Committee

チャールズ・シャーフCEO

  ウェルズ・ファーゴ内部では、同行が既に信用を築いている事業分野や業界に注力することで、資本市場やディール助言で9位にとどまっているウォール街でより見合ったプレゼンスを構築する考えだとマネジャーらは話す。例えば、法人顧客への引き受けや合併・買収(M&A)助言の提供強化に加え、より多くの取引を手掛けようとしているヘッジファンドへの貸し出しがある。

  ウェルズ・ファーゴの法人・投資銀行部門責任者、ジョン・ワイス氏はインタビューで、「われわれは商業銀行サイドと同等の市場シェアを投資銀行サイドで持っていないことは明らかだ」と指摘。「われわれが有する機会はそうしたギャップを埋めていくことだ」と話す。

The Underdog

Wells Fargo's presence on Wall Street is smaller than its main rivals

Source: Dealogic

Note: Figures reflect 2020 revenue market share from equity, debt and loan underwriting and M&A advisory through Dec. 30

  シャーフCEOは昨年、ウェルズ・ファーゴの3つの事業分野を5つに分け、投資銀行をCEO直属とし、ワイス氏を責任者に据えた。今月、単体の業績公表が始まる見通しで、株主に進捗(しんちょく)を評価する上での数字を提供することになる。

  ウェルズ・ファーゴは他の分野で持つ自らの強みに頼りながら、投資銀行で攻勢をかける。同行は商業銀行大手で、全米の多くのミドルマーケット企業に融資やキャッシュマネジメントなどのサービスを提供。商業用不動産融資では米銀トップだ。

  同行幹部は債券や株式引き受けのマンデート獲得拡大に向け、「Cスイート」と呼ばれる相手先の経営幹部との関係をさらに生かす方針だ。シャーフCEOを含めたオペレーティング委員会メンバーは個人的に企業経営者に接触し、ディールを追求する際にはウェルズ・ファーゴを含めるよう働き掛けていると事情に詳しい複数の関係者が明かした。

原題:
Wells Fargo to Expand Investment Bank in Scharf’s Strategy Shift(抜粋)

(第5段落以降を追加し更新します)
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