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村田製社長、MLCCは「春節まで逼迫」-5Gスマホ向け需要旺盛

  • 工場稼働率は100%に近い状態、ただ春節の後はある程度の反動も
  • 来期の5Gスマホ5億台と想定、今後数年はMLCC10%増産の方針

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村田製作所の中島規巨社長は主力の積層セラミックコンデンサー(MLCC)について、米アップルなど世界のスマートフォンメーカーからの需要が旺盛なことから、一部製品で供給が2月の春節ごろまで「非常に逼迫した状態が続く」との見通しを明らかにした。

  中島社長はインタビューで、電子製品の電圧調整に使われるMLCCについて、特に第5世代通信規格(5G)に対応したスマホに搭載する小型・大容量の最先端製品の需要が強く、工場の稼働率は100%に近い状態だと説明。ただ、春節の後は「ある程度の反動がある」とみている。

Media Tour of Murata Manufacturing Co.'s R&D Hub

村田製の中島規巨社長

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  需給逼迫の背景には、米国による制裁の影響で生産を縮小している中国の華為技術(ファーウェイ)のシェア奪取を狙い、アップルや韓国のサムスン電子、中国の小米、OPPO(オッポ)などからの「需要が過熱気味に入っている」こともあると言う。

  村田製はMLCCで世界シェアトップ。5Gや先進運転支援システム(ADAS)普及を視野に、小型・高性能化に取り組んでいる。昨年10月には、今期(2021年3月期)の連結営業利益予想を従来比19%増の2500億円に上方修正した。前期比の減益率は1.3%に縮小する。

  中島社長は来期の5G対応スマホの部品需要について、今期の3億台から少なくとも5億台規模に拡大すると想定している。また、自動車の安全運転に関連した技術の進展も需要の底上げ要因になるとして、MLCCは今後数年10%程度の増産を続ける方針を示した。

  また、2030年に向け部品の汎用化が進むと予想される中、「利益の源泉や価値創造を違うところに求めることも必要だ」と中島社長は強調。今後3年で、自社製品とソフトウエアやサービスを一体化したソリューション事業として、継続的に収益を上げる「リカーリングビジネスにふさわしい形」を明確化したいと話した。

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