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EU離脱直前の英ドーバー港、渋滞なく輸出入スムーズ-「嵐の前」か

  • 先週の混乱に学んだ企業、トラックからコンテナ船や空輸にシフト
  • 新年の週末が不幸中の幸い、新規則に慣れる時間が確保できる見込み

英国が欧州連合(EU)離脱移行期間を終える31日、ドーバー港にトラックの渋滞はなく、輸出入は滞りなく進んでいる。英国内の食料品店の棚には十分な品ぞろえがある。

  それでも、1日当たり12億ポンド(約1690億円)相当に上るEUからの輸入品に依存する英企業は、万全の対策を取っている。この日の英時間午後11時で、EU単一市場からの離脱は現実のものとなる。

  フランスは先週、英国内で新型コロナウイルスの変異種が流行していることを理由に、突然2日間にわたり国境を閉鎖した。ドーバー港まで数千台のトラックが立ち往生し、トラックとフェリーで輸送するルートが大混乱した。離脱移行期間終了後の英国で起きるかもしれない現実を目の当たりにした企業は、在庫を蓄え、代替の輸送ルートを開拓しつつある。

Port of Dover Prepares for Close-Up as Brexit Break Finally Arrives

31日の英ドーバー港チェックポイント

  物流会社は空輸やコンテナ船輸送を強化し、トラック輸送にかかる圧力を軽減しようと取り組みを倍加した。新年が週末に当たるため先週の混乱がすぐに再現される可能性は低く、ドーバー港や同港を通る側は新たな通関手続きに慣れる時間を持つことができそうだ。

  英国港湾協会の責任者を務めるリチャード・バランタイン氏は、「少なくとも最初の数日間は平穏なはずだ」との見方を示した。

  英国最大の貿易相手であるEUとの輸出入口として、ドーバー港は同国で依然として最も重要な拠点だ。ただ、EU離脱の是非を問う国民投票が行われた2016年以来、同港の貿易量(トン数ベース)は減り続けている。英運輸省のデータによると、16年から19年までの間に14%減少した。

  EU単一市場からの離脱に伴い新たな規則や書類手続きが導入され、輸出入の双方でコストが増す中で、今後数週間から数カ月に何が起きるかという問いへの答えは見つかっていない。

原題:All Quiet in Dover: The Calm Before Brexit’s Border Storm (2)(抜粋)

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