きょうの国内市況(12月30日):株式、債券、為替市場
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●日本株反落、米給付金増額期待が後退し景気不透明感-素材など安い
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大納会の東京株式相場は反落。米国で個人直接給付金引き上げに向けた動きが滞っているため景気回復への楽観が薄れ、鉄鋼や非鉄金属、化学など素材関連のほか医薬品、機械、電機、自動車などが売られた。
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きょうの外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=103円台前半まで円が強含み、午前に日経平均の下げ幅は200円を超える場面があった。いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は「米国の個人給付金増額期待の後退もあるが、きのうの株価上昇から利益確定の売りが出やすい」と指摘した。
- 東証33業種では、パルプ・紙、鉄鋼、繊維製品、ゴム製品、非鉄金属、医薬品、化学などが下落
- 空運、海運、石油・石炭、証券・商品先物は上昇
●債券先物は小幅安、年明けの需給警戒感が重し-円高傾向で下値限定
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大納会の債券市場では先物相場が小幅安。年明けに10年債と30年債の入札を控えているほか、日本銀行が月間買い入れ予定で残存1年超3年以下の減額が示されたことから、需給警戒感から売り圧力が掛かった。一方、東京外国為替市場でドル・円相場が円高傾向となる中、下値は限定的となった。
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SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト
- 参加者が少ない中で、来週以降の入札に対する警戒感から売りが優勢
- 1月は40年債の入札も予定されており、やや長いところの上値が重い
- 日銀が1月の長国買い入れ予定で残存1-3年の減額方向を示したこともそれなりにインパクトがあり、金利低下圧力は弱まっていくとみられる
●ドル全面安、月末フローでユーロは18年来高値-ドル・円は103円前半
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東京外国為替市場ではドルが全面安。月末・年末に絡んだドル売りなどを背景にユーロ・ドル相場は2018年4月以来の高値を更新した。ドル・円相場は国内実需の売りもあり、1ドル=103円台前半へ値を切り下げた。
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あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジスト
- ドル・円自体も仲値は少しドル売り気味だったが、ユーロ・ドルが高値を抜けて一段上がってきているのにつられてドル売りが強まってきている
- 年末・月末をにらんでドル売りが入ってきているのもあるだろうし、米国で追加財政が固まってきて、基本的にリスクオン地合いの中でFRB(米連邦準備制度理事会)は緩和継続ということなので実質金利の低位安定がドル売り材料になっている
- ユーロもだいぶもみ合っていたので、ドル売りトレンドが続くうちはもう少し上に行けるかもしれない