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21年のFOMC投票権メンバー、入れ替えで一段とハト派的な顔ぶれに

  • 地区連銀総裁4人ではシカゴ連銀のエバンス総裁がハト派の筆頭か
  • 筋金入りのハト派ウォラーFRB理事は常任メンバーとして加わる

2021年の米連邦公開市場委員会(FOMC)投票権メンバーは、一段とハト派的な顔ぶれとなる。このため、新型コロナウイルスワクチンの普及が米経済にどんなに追い風となったとしても、連邦準備制度が同年中に引き締めに傾く可能性は一層後退しそうだ。

  輪番制による入れ替えで21年の投票権メンバーとなる地区連銀総裁4人は、今年のメンバーよりもややハト派的であるか緩和策に傾斜している。このうち最も顕著なのは、比較的タカ派のメスター・クリーブランド連銀総裁から、ハト派の筆頭の1人として知られるエバンス・シカゴ連銀総裁へのバトンタッチだろう。

  さらに、今月18日に連邦準備制度理事会(FRB)理事に就任したクリストファー・ウォラー氏がFOMCの常任メンバーに加わる。セントルイス連銀調査局長だったウォラー氏は1つの重要な点で筋金入りのハト派だ。同氏はかねて、失業率が低下しても自動的にインフレ高進につながるわけではないと主張し、連邦準備制度の指導部もこうした考えを受け入れるようになっている。

  アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「ワクチンが普及すれば、現在の感触よりも利上げの見通しは若干近づくかもしれない」としながらも、「そうであっても、21年中の金利変更の可能性はないだろう」と語った。

21年の投票権メンバー20年の投票権メンバー
エバンス・シカゴ連銀メスター・クリーブランド連銀総裁
バーキン・リッチモンド連銀総裁ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁
ボスティック・アトランタ連銀総裁カプラン・ダラス連銀総裁
デーリー・サンフランシスコ連銀総裁カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
ウォラーFRB理事欠員
The Fed's New Dot Plot

原題:Fed’s Policymaking Panel Tilts Even More Dovish in 2021 Rotation(抜粋)

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