コンテンツにスキップする

日本株反落、米給付金増額期待が後退し景気不透明感-素材など安い

更新日時
  • 米上院共和党、個人給付を2000ドルに引き上げる民主党の試み阻止
  • きのうの株価上昇で利益確定売り出やすいとの見方

30日大納会の東京株式相場は反落。米国で個人直接給付金引き上げに向けた動きが滞っているため景気回復への楽観が薄れ、鉄鋼や非鉄金属、化学など素材関連のほか医薬品、機械、電機、自動車などが売られた。

  • TOPIXの終値は前日比14.50ポイント(0.8%)安の1804.68-6日ぶり反落
  • 日経平均株価は123円98銭(0.4%)安の2万7444円17銭-3日ぶり反落

<きょうのポイント>

  • 米上院共和党、個人給付を2000ドルに引き上げる民主党の試み阻止
  • 米S&P500種指数は0.2%安、ラッセル2000種株価指数は1.9%安
  • 米コロラド州、英で発見のコロナウイルス変異種の初症例を確認-知事

  きょうの外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=103円台前半まで円が強含み、午前に日経平均の下げ幅は200円を超える場面があった。いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は「米国の個人給付金増額期待の後退もあるが、きのうの株価上昇から利益確定の売りが出やすい」と指摘した。

  もっとも株価指数の下げは前日の上昇幅の半分以下に留まった。午後は下げ幅を縮小させ、日経平均は前日の終値を一時上回る場面もあった。SMBC信託銀行の佐溝将司シニアマーケットアナリストは「きょうの下げはあくまできのうの反動で、先高観が根強いことの証左。1991年の高値の節目も抜けて、テクニカル的にもまだ上値追いが期待できる状況」と話した。また、ことしは年末の休日が短く持ち越しやすい環境でもあるという。

  20年のTOPIXは4.8%高、日経平均は16%高で取引を終えた。21年相場について、三菱UFJ国際投信の石金淳チーフストラテジストは各国で金融政策に加えて強力な財政政策が打たれており、「その効果はことしよりも来年に出てくる」と話した。ウイルス再拡大にかく乱されながらも実体経済は回復に向かい「株式相場もスピード調整しながらゆっくり上昇するだろう」とみている。

  SMBC信託銀の佐溝氏も「足元ではコロナ変異種の懸念もあるが、メインシナリオは徐々にワクチンが普及し、年後半は世界的に景気の正常化に弾みが付く」と予想する。緩和政策による金融相場に業績回復の期待がある以上、本格的に崩れることにはないとみているものの、「今のようにコロナの影響が残り続けている方が株価は上がりやすく、本格的な景気回復となると金融緩和縮小やインフレなど波乱要因も出てくる」と指摘した。

  • 東証33業種では、パルプ・紙、鉄鋼、繊維製品、ゴム製品、非鉄金属、医薬品、化学などが下落
  • 空運、海運、石油・石炭、証券・商品先物は上昇
TOPIXの推移
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE