米20都市住宅価格指数、2014年以来の大幅な伸び-市場予想上回る
Jordan YadooS&P・コアロジック/ケース・シラーがまとめた米主要20都市の住宅価格指数は、10月に2014年以来の大幅上昇となった。超低水準にある住宅ローン金利や大型物件の需要増加を背景に、住宅在庫が大きく減少した。
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少ない物件数に加え、割安な借り入れコストに後押しされた堅調な需要が、売り手に提示価格を引き上げる余地を与えていることを今回の統計は示している。ただ、在庫不足や住宅価格の急騰は住宅市場のモメンタム鈍化につながりかねないほか、買い手が市場を退く恐れもある。
全米ベースでの住宅価格指数は前年比で8.4%上昇と、伸びは14年3月以来の大きさだった。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスの指数投資戦略担当マネジングディレクター兼世界責任者、クレイグ・ラザラ氏は「新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が住宅価格に与える影響は、まだその経緯が完全には分からないが、新型コロナを契機に都市部のアパートから郊外の住宅に転居する動きが広がったとの見方と、過去数カ月のデータは整合する」と指摘した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:U.S. 20-City Home Price Index Posts Biggest Gain Since 2014(抜粋)