アークETF率いるキャシー・ウッド氏、支配権巡る争い決着
Claire Ballentine-
ウッド氏の支配力を脅かすオプションの買い戻しで合意
-
レゾルートはアークのETF商品の販売を継続する
アーク・インベストメント・マネジメントを巡る争いは、キャシー・ウッド最高経営責任者(CEO)が自身の支配力を脅かしかねないオプションを買い戻したことで終結した。
28日の発表資料によると、ウッド氏はレゾルート・インベストメント・マネジャーズと契約を結び、自身がアークの過半数株主であり続けることを可能にした。レゾルートは、運用資産436億ドル(約4兆5300億円)のアークの金融商品販売を継続する。

キャシー・ウッド氏
ウッド氏のオプション買い戻し金額は開示されていない。発表資料によれば、「エルドリッジ・コーポレート・ファンディングの提供するマルチトランシュのタームローン・ファイナンシング・ファシリティー」を通じて資金を調達した。
レゾルートは先月、アークの支配権確保のため議決権と株式を取得できるオプションの行使に向けて動いていた。アークはその3日前、自社商品の販売業者について、レゾルートの関連企業レゾルート・インベストメント・ディストリビューターズから別の業者への変更を検討すると表明。ウッド氏は当時、レゾルートが2016年7月に購入したオプションの行使に動くと通知されたことに「失望した」とコメントしていた。

ウッド氏が率いるアクティブ運用型の上場投資信託、アーク・イノベーションETF(ARKK)は今年のパフォーマンスがプラス170%余りと好調。週間ベースの資金流入額が過去最高を再び更新したばかりだ。
関連記事 |
---|
テスラ株急落でもアークETFは最高値-バイオ3銘柄が絶好調 |
JPモルガン、「人生は一度きり」の取引提供-アークETFに連動 |
原題:Cathie Wood Buys Back Option That Had Threatened Control of Ark(抜粋)