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超長期債下落、米金利上昇や30年入札控え売り圧力-スティープ化警戒

更新日時

債券市場では超長期債が下落。米国の長期金利が時間外取引で上昇したことに加えて、来週に30年国債入札を控えて、売り圧力が掛かった。利回り曲線のスティープ(傾斜)化への警戒感が根強いとの見方も出ていた。

  • 新発30年債利回りは前日比0.5ベーシスポイント(bp)高い0.645%、新発40年債利回りは1bp高い0.69%と、いずれも約3週間ぶりの高水準
  • 新発2年債利回りは0.5bp高いマイナス0.125%と、約2カ月ぶり水準に上昇
  • 長期国債先物3月物の終値は1銭高の151円95銭。夜間取引の流れを引き継いで買いが先行し、152円00銭まで上昇。その後は徐々に上値が重くなり、横ばいの151円94銭まで戻す場面も
  • 3月物の日中売買高は1兆1194億円と、中心限月ベースで10月以来の低水準

市場関係者の見方

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 押し目買いスタンスは変わらないが、来週に10年と30年の入札を控えており、年明けの米長期金利の動向も気になる
  • 足元の景気悪化と将来の景気回復期待がぶつかり合う中、米国の金利上昇懸念は払しょくされておらず、日本もそのリスクは多少意識されている
  • 日本銀行の金融緩和姿勢は明らかだが、イールドカーブの多少のスティープ化を容認してくるような気配も感じられ、株も堅調となれば、上値を追うのはしんどい

みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリスト

  • 先物の値幅も小さく閑散で、超長期債も目立って売られている感じはないが、あえて言えば、来週の30年入札が意識されてきたということか
  • 今の金利水準が低過ぎるのも事実で、引き続きスティープ化懸念はある
  • ちょっとブルフラット(平たん)化が進んでもすぐに戻ってくる一方、海外金利の上昇などスティープ化の材料には反応しやすい

1月の日銀オペ方針

  • 残存1-3年の買い入れ額のレンジを引き下げ
  • 岡三証券の鈴木氏
    • 買い入れ額が相対的に多めだった上、海外投資家の需要も回復してきたためとみられるが、将来的にカーブの正常化を考えているかもしれない
  • みずほ証券の松崎氏
    • このタイミングの減額は驚きだったが、いくつか締まっている銘柄もあり、需給調整の一環ぐらいの話で、あまり大きな意味はないのではないか

背景

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.125%-0.115%0.015%0.395%0.645%0.690%
前日比+0.5bp横ばい横ばい横ばい+0.5bp+1.0bp
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