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脱炭素目指す三菱重、資金調達ではSDGs債の積極活用を検討

  • 11月に初の環境債、今後は欧州でも発行し認識高めたい-小澤CFO
  • 21年度から3年間でまず2000億円を低炭素技術に投資-事業計画

三菱重工業は脱炭素達成に向けた資金調達の一環として、環境債などのいわゆるSDGs債の積極活用を視野に入れている。

  三菱重は11月、火力発電の脱炭素化と原子力による二酸化炭素(CO2)削減を出発点として2050年のカーボンニュートラルを目指す「エナジートランジション」の説明会を開催。21年度からの3年間で低炭素技術の新規開発・強化に総額2000億円を投じる方針だ。

Mitsubishi Heavy Industries CFO Hisato Kozawa

小澤CFO

Source: Mitsubishi Heavy Industries Ltd.

  これに関わる資金調達は「会社のスタンスや事業内容を認知してもらえる」よう「アピールする形でしていきたい」と小澤壽人最高財務責任者(CFO)は12月25日のインタビューで述べた。社外からは「あまりESG(環境・社会・企業統治)フレンドリーな企業だと見られていないのではないか」との認識を持っているという。

  国内で11月に同社初の環境債を発行した際、「同じ発行条件なら社会性が高いものに資金を振り向けたいという投資家のニーズが感じられた」と小澤氏。今後は環境意識が高い欧州でも出すなどし「ファイナンス市場での認識を少しでも作っていけたらいい」と話す。既発債の借り換え時などで、CO2排出を減らす取り組みを資金使途としたトランジションボンドを含めさまざまな選択肢を検討していく考えだ。

  環境債や、社会貢献に資金使途を限るソーシャルボンド(社会貢献債)などは、日本証券業協会によると国内市場でSDGs債と呼ばれる。ブルームバーグのデータによると、20年度のSDGs債発行額は28日時点で総額1兆6729億円と19年度比で25%増え、存在感が徐々に増している。

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