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【日本株週間展望】横ばいから小幅上昇、業績上方修正に期待も

  • 新型コロナ感染拡大懸念は継続、年明け以降は決算意識へ
  • 米ジョージア州上院選の行方次第でマイナス影響も

12月5週(28日-30日)の日本株は横ばい、2021年1月1週(4日-8日)は小幅上昇が見込まれる。例年であれば年末は日本だけ長い正月休みを前にポジション調整目的の売りが出やすいが、今回は海外とほぼ同じ。来年1月中旬以降の決算シーズンでは業績計画の上方修正も期待され、年明けは決算を前にじり高となりそう。

  4週は海外で新型コロナウイルス異変種の感染拡大や、東京都で新規感染者が過去最多を更新、小池百合子都知事が買い物や通院を除く外出を控えるよう要請するなど、ウイルス感染拡大に対する警戒は続いた。一方、トランプ米大統領が議会に経済対策法案の修正を求め波乱が懸念されたが、任期が1カ月を切り同氏の発言の影響力は弱くなってきている。

  国内では28日に11月鉱工業生産(予想前月比1.2%プラス、前回4.0%プラス)が公表される。10月は5カ月連続で前月比プラス、自動車工業はコロナ感染拡大前の水準を回復した。また、GoToトラベルが1月11日まで全国一斉で一時停止となる。

  海外では、欧州で31日に英国のEU離脱移行期間が終了、1月6日に欧州医薬品庁による米モデルナ製ワクチンの承認判断が予定されている。米国では1月5日に12月ISM製造業指数(予想56.5、前回57.5)が公表され、米ジョージア州の上院2議席を巡る決選投票が行われる。共和党が1議席でも守れば過半数を維持してねじれ議会となり、バイデン次期政権の政策運営が難しくなる。

4週のTOPIXは週間で0.8%安となった。

《市場関係者の見方》

野村証券の伊藤高志エクイティ・マーケット・ストラテジスト

  「日米ともコロナ感染の状況は気になるが、実体経済がそれなりに応えておりそこそこ堅調だろう。第3四半期決算で多数の会社が計画を上方修正してくる可能性があり、投資家は来年1月中旬以降の決算シーズンに期待している。堅調だった第2四半期決算が終わり、売りたくない人が多くここ数週間は株価は横ばいが続いてきた。第3四半期決算を前に上方修正期待が高くなりじり高。日経平均は2万7000円にトライしてもおかしくない」

三井住友トラスト・アセットマネジメントの上野裕之シニアストラテジスト

  「いったん調整が予想される。米ジョージア州上院選で民主党が2議席とも勝利することになれば、これまで政策面を良い方向にだけ解釈してきた市場心理が増税や規制強化などトリプルブルーのマイナス面を警戒する可能性がある。また、新型コロナの感染が広がったことから製造業など12月の米経済指標も悪化している懸念がある。中国の景況感は堅調だろうが、株価には織り込み済み」

TOPIXの推移
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