英首相、今度は独立志向のスコットランドが相手か-EU離脱に反対
Alastair Reed-
英国からの独立問う2回目の住民投票の意向-スタージョン氏
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独立国としての将来を選択し、EU加盟国の恩恵取り戻す権利を主張
ジョンソン英首相は24日に土壇場で欧州連合(EU)との歴史的な通商協定の合意にはこぎ着けたかもしれない。だが、今後数カ月はスコットランドとの闘いが待ち受けているようだ。
EUとの合意発表から1時間もしないうちに、スコットランド行政府のスタージョン首相は英国からの独立の是非を問う2回目の住民投票実施の意向をあらためて表明した。
スタージョン氏はツイッターで、移行期間が終わり「EUから正式に離脱する前に、スコットランドの意に反して離脱するのだということを覚えておくのは意義がある。EU離脱でわれわれが奪われるものを埋め合わせるような取引などない」と書き込んだ。

スタージョン・スコットランド首相
写真家:ホリー・アダムス/ブルームバーグ
スコットランドは2016年の英国民投票で62%がEU残留を支持し、来年5月には議会選挙を予定している。世論調査では、英国からの独立を問う住民投票の実施を公約するスタージョン氏率いるスコットランド民族党(SNP)の過半数議席獲得の可能性が示唆されている。
スタージョン氏は「スコットランドには独立国としての将来を選択し、EU加盟国としての恩恵を再び取り戻す権利がある」と主張した。
原題:Johnson Faces Battle to Keep Scotland as Brexit Deal Shows Scars(抜粋)