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44.5兆円不動産債務、満期到来はチャンス-コロナ禍も金融危機に似る

  • 金融危機のパターン再来をプライベート・クレジットファンドは期待
  • 不動産オーナーはパンデミック乗り切りで融資を求め新たな資金必要

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の下で、世界的な金融危機に似たパターンが繰り返されることをプライベート・クレジットファンドは期待している。金融危機当時は、買いのチャンスが到来する1、2年前にディストレスト債の取引が始まった。

  約4300億ドル(約44兆5000億円)相当の商業用不動産および集合住宅関連の債務が2021年に返済期限を迎えるが、銀行がその債権の半分以上を保有している。

  一方、苦境にある不動産のオーナーは、パンデミックを乗り切るために融資を求め、デフォルト(債務不履行)の津波を回避するには新たな資金が必要だ。

  銀行がリスク債権の処分に動き、オフィスやホテル、小売業関連不動産のオーナーは投げ売り価格での売却に抵抗している。そうした状況の下で、プライベート・クレジットファンドは、来年が資金を動かす多くの機会に恵まれ、忙しい年になると期待する。

  今年1-11月の商業用不動産販売は40%減少し、ホテル取引の72%の落ち込みが特に目立った。リアル・キャピタル・アナリティクスによれば、売り手と買い手との希望価格の大きな開きが主な要因となり、市場の停止状態が続いている。

  マディソン・リアルティ・キャピタル(本社ニューヨーク)は、問題のあるローン債権を銀行や他の貸し手から取得し、苦境にある借り手に新たな融資を提供する会社の一つだ。

  共同創業者ジョシュ・ ジージェン氏は「ローン債権の売却について最近90日間で銀行や債券ファンドと直接多くの話し合いを持った。われわれはその一部を実行したが、21年1-3月(第1四半期)と4-6月(第2四半期)になれば、ずっと多くの機会に恵まれるだろう」と語った。

Ready Capital

North American funds have $196 billion for commercial real estate

Source: Preqin

Note: Values are as of December each year.

原題:Debt Deals Percolate with $430 Billion in Real Estate Loans Due(抜粋)

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