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トランプ氏、国防権限法案に拒否権行使-来週覆すと下院議長

更新日時
  • 上下両院は拒否権を覆すのに十二分な票数で法案を可決していた
  • 議会は拒否権覆すための採決を28日に開始するだろうとペロシ氏

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トランプ米大統領は23日、7405億ドル(約76兆7000億円)規模の国防権限法案に拒否権を行使した。これを受けペロシ下院議長は拒否権を覆すための採決を来週行う意向を表明した。上下両院がそれぞれ3分の2以上の多数で再可決した場合、トランプ政権で初めて拒否権が覆されることになる。

  トランプ大統領は声明で、同法案は中国とロシアを「利するもの」だと主張。「残念ながら、法案には重要な国家安全保障上の措置が盛り込まれていない一方で、米国の退役軍人や米軍の歴史への尊敬の念を欠く条項を含んでおり、国家安全保障と外交政策措置で米国を最優先する私の政権の取り組みと相反するものだ」と説明した。

  上下両院議員は既に、拒否権を覆す採決のために来週招集される可能性があるとの通知を受けている。上下両院は今月、大統領の拒否権を覆すのに必要な3分の2の票数を上回る賛成多数で国防権限法案を可決した。ただ再び採決となれば、一部の議員が反対に回る可能性はある。

  ペロシ議長は大統領の発表直後の声明で、議会は28日に拒否権を覆すための採決を開始するだろうと表明。トランプ大統領が拒否権を行使したことについて、「米軍に打撃を与え、安全保障を脅かし、議会超党派の意思を台無しにする驚くほど無謀な行為だ」と批判した。

  マコネル共和党上院院内総務のポップ報道官は新たな採決について、下院が行動した後に上院の指針が出されるだろうと述べた。上院の次の通常審議は29日の予定。

  トランプ大統領は、フロリダ州に保有する会員制高級リゾート「マールアラーゴ」でクリスマス休暇を過ごすためワシントンをたつ際、記者団にコメントを控えた。

  大統領はフェイスブックツイッターなどソーシャルメディア企業の免責を撤廃する文言を盛り込むよう求めていたほか、南北戦争当時の南軍司令官の名前を冠した米軍施設の名称変更に関する条項に反対しており、これらを理由に拒否権行使を警告していた。

原題:Trump Vetoes Key Defense Bill, Calling It ‘Gift’ to China(抜粋)

Trump Vetoes Defense Bill With Pelosi Promising Swift Override(抜粋)

(ペロシ下院議長のコメントなどを追加して更新します)
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