バリュー株へのローテーション、クオンツ投資家支えず-AQR
Gregor Stuart Hunter-
回復が恩恵をもたらさないばかりか若干痛みを与えたのは残念
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継続的なバリュー株回復ははるかに良い結果をもたらす-アスネス氏
長く低迷していたバリュー株の最近数週間のパフォーマンス回復は、さまざまなファクターに基づいて投資するクオンツ投資家の助けにはならなかったとAQRキャピタル・マネジメントの共同創業者クリフ・アスネス氏が指摘した。
同氏によれば、10月終盤以降のバリュー株へのローテーションがあまり効き目がなかった理由は、成長株やモメンタムファクター、指数との連動の小さいローベータ銘柄の下落が、割安なバリュー株の反発の恩恵を打ち消したことだ。
システマティック投資を手掛けるAQRがバリュー株を応援してきた後で、「その最初の回復がわれわれに恩恵をもたらさないばかりか若干の痛みを与えたのは残念だ」と同氏は22日、ブログに投稿した。
Poor Value
Even in a value rebound, returns were offset by losses for other factors
Sources: Bloomberg, S&P Dow Jones Indexes
Performance reflects total returns for long minus short indexes of each strategy.
ただアスネス氏は、バリュー株が今後6カ月も好パフォーマンスを続けると予想。他のファクターからの悪影響も「大幅に縮小」した後、「急激にプラスの影響に転じる」との見通しを示した。
「転換点はそのペースが速い場合に難しく、継続的なバリュー株回復はわれわれにはるかに良い結果をもたらすと考えている」と論じた。

原題:Asness Says Longed-For Value Rebound Is a ‘Gut Punch’ for Quants(抜粋)