きょうの国内市況(12月23日):株式、債券、為替市場
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●日本株は反発、欧州株持ち直しで電機や内需関連高い-売買代金は低調
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東京株式相場は反発。新型コロナウイルス変異種の感染拡大が懸念される欧州株が持ち直した上、根強い経済正常化期待も後押しとなった。電機や機械など輸出の一角や医薬品が高い。半面、米国の追加経済対策の不透明感が重しとなり、自動車や素材は安い。
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水戸証券投資顧問部の酒井一チーフファンドマネジャーは「トランプ氏の対応次第で早期の経済対策法案成立に不透明感は残るものの、次期政権になれば成立することは変わらない。気にする必要はない」と指摘。その上で、「長い目でみれば過剰流動性の中でワクチンによる経済正常化が予想される株式市場の流れは変わらず、安い場面では買いが入る」と述べた。
- 東証33業種ではサービスや医薬品、電機、電気・ガス、小売、機械、食品が上昇
- 海運や銀行、輸送用機器、鉄鋼、卸売、不動産は下落
●超長期債が上昇、需給懸念後退で買い継続ーコロナ変異種拡大も支え
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債券相場は超長期債中心に上昇。新型コロナウイルス変異種の感染拡大を受けて米長期金利が低下したことに加えて、来年度の国債発行計画を受けた超長期ゾーンの需給懸念後退による買い圧力が継続した。
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岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
- 欧米がクリスマス休暇モードに入りつつあり、国内でも来年度の国債発行計画を見極めたので終了といった感じ
- 超長期は20年債の増発が見送られ、目先の需給悪化懸念が後退しており、20年債に比べて金利が上昇していた30年債が買われやすい
- どの年限も水準的には買い進みづらいが、年末を控えて資金を豊富に抱えている投資家が多く、しぶしぶ買っているのではないか
- 米追加経済対策や英EU(欧州連合)交渉は年内に議論を詰められるかどうかの状況で、コロナ変異種の感染拡大もワクチンは有効だろうが不透明感が強まっている
●ドル・円は103円台半ば、過度なリスク回避一服でドル総じて弱含み
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東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=103円台半ばでじり安。新型コロナウイルス変異種の感染拡大を受けた過度なリスク回避の動きが一服し、ドルが全般的に弱含んだ。ただ、米国で追加経済対策法案の成立が遅れる可能性も浮上するなど先行き不透明感が根強く、ドルの下値は限られた。
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大和証券の石月幸雄シニア為替ストラテジスト
- 新型コロナの変異種については、材料的には一巡したかなという印象
- 今はドルが主体。リスクオフなら円が買われる、リスクオンなら円が売られるという相場でもない
- ドル・円は先週102円台に突っ込むも下に走らず、下値の固さも意識されるが、週初に103円後半までいった後の揺り戻しも大きかったので、上値を積極的に買うこともないだろう