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IPO人気沸騰の米株市場、今年の資金調達総額は過去最高4350億ドル

  • 2014年に記録した従来の最高額2790億ドルを大幅に上回る
  • 今年の総額の約4分の1は従来型IPOが占める

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が世界中の金融市場と経済を一変させた今年、米国企業とその大株主は株式売却で過去最高の4350億ドル(約45兆円)を調達した。

  ブルームバーグの集計データによると、これは2014年に記録した従来の最高額2790億ドルを大幅に上回る。パンデミックのどん底から株式相場が回復する中、発行体企業が目を見張る勢いで資本市場に殺到したことをうかがわせる。今年の調達額の約4分の1は、従来型の新規株式公開(IPO)が占め、計1000億ドルに上った。中国アリババ・グループ・ホールディングの巨大IPOがあった14年を除くと、これまでで最大規模となる。

  ここ数年とは異なり、2020年は大型IPO銘柄のリターンが好調だ。スノーフレイクエアビーアンドビーなど最近の新規公開株は高騰しており、投資家は経済や政治、企業収益の不確実性の先を見ているようだ。10億ドル超を調達した新規上場企業の株価は平均IPO価格を81%上回る水準で取引されており、比較的小型のIPO銘柄を上回るパフォーマンスだ。

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米国の証券取引所でのIPOと既公開企業による公募増資を含む株式売却の総額は今年、過去最高を更新(ブルームバーグ集計データ)

  テクノロジー企業による大型上場が投資家の注目を集めた一方で、最も多くの資金を引きつけたのはバイオテクノロジー業界だった。ブルームバーグの集計データによれば、今年のIPO総額は同セクターが100件余りで計230億ドル、テクノロジー企業は計190億ドルだった。

  今年は70社余りの外国企業が米国に上場し、計210億ドル以上を調達した。これは14年以来最大。米議会が規制強化に動く中でも、中国企業の株式公開が大部分を占めた。 

  特別買収目的会社(SPAC)の上場も急増した。ウォール街ではIPO手続きにかかるコストと時間を節約できる手段としてSPACが人気化している。SPACはそれ自体では事業を営まず、調達資金を2年以内に非公開企業の買収に使うと約束して株式を発行する。こうした案件を今年最も多く取り扱ったのはクレディ・スイス・グループとシティグループだった。

  今年は米国で240余りのSPACが株式公開し、企業買収に向けて計810億ドルを調達した。SPACの上場後のパフォーマンスは全般に低調で、平均するとIPO価格を15%上回る水準で推移している。

SPAC Spike

IPOs by special purpose acquisition companies rose to record highs in 2020

Bloomberg

原題:
IPO Frenzy Drives Record $435 Billion in U.S. Stock Sales (1)(抜粋)

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