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12月21日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎米国市況:S&P500が続落、コロナ変異種を警戒-原油急落

  21日の米株式相場はS&P500種株価指数が続落。新型コロナウイルス変異種の感染拡大が警戒され、ロックダウン(都市封鎖)や渡航制限が広がる中で世界的に株安となった。

  • 米国株はS&P500が続落、テスラの急落響く-ダウ小幅高
  • 米国債は小幅高、10年債利回り0.94%
  • ポンドが下げ幅縮小、英がEUに譲歩申し出
  • NY原油は大幅反落、コロナ変異種の影響を警戒
  • NY金は続落、リスク回避ムード高まり換金売り

  S&P500種は、この日から指数構成銘柄に採用されたテスラの6%を超える下げも重しとなった。一方、ダウ工業株30種平均は小幅ながらプラスを確保。米金融当局が大手銀行による自社株買いの再開を承認したことで、ゴールドマン・サックス・グループが急伸した。

  S&P500種は前週末比0.4%安の3694.92。ナスダック総合指数は0.1%低下。ダウ平均は37.40ドル(0.1%)高の30216.45ドル。ニューヨーク時間午後4時49分現在、米国債10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.94%。

  欧州ではストックス欧州600指数が10月以来の大幅安を記録しており、S&P500種やナスダック総合の下げはそれに比べれば小幅だった。

  米議会指導者が追加経済対策で合意に達したことや、欧州連合(EU)当局によるファイザー・ビオンテック製ワクチンの条件付き製造販売承認など、この日は強気派を支える材料も幾つかあったが、英国で感染が拡大する新型コロナ変異種への警戒が相場を押し下げた。

  ジョン・ハンコック・インベストメント・マネジメントの共同最高投資ストラテジスト、エミリー・ローランド氏は「財政刺激策は明らかに相場材料として弱まり、新型コロナの状況が市場の方向感を決めている」と指摘。「高リスク資産はこれまで感染状況の悪化を受け流してきたが、ここにきてやや脆弱(ぜいじゃく)性を見せている」と述べた。

  外国為替市場ではポンドがドルに対し下落。早い時間では英国内の食品供給が混乱に陥る可能性を背景に大幅安となっていた。欧州連合(EU)と英国との自由貿易協定(FTA)締結交渉で、英国が漁業権に関し新たな譲歩を申し出たと関係者が明らかにした後、下げの一部を埋めた。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇。一時1.4%上昇していたが、徐々に上げ幅を縮めた。ドルは対円では0.1%未満高い1ドル=103円32銭。ユーロは対ドルで0.2%安の1ユーロ=1.2235ドル。ポンドは対ドルで0.5%安の1ポンド=1.3462ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は6週間ぶりの大幅安。英国での新型コロナ変異種の感染拡大で欧州でロックダウン措置が広がり、渡航や物流が世界的に制限されるとの懸念が背景にある。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物1月限は1.36ドル(2.8%)安の1バレル=47.74ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は1.35ドル安の50.91ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は0.3%安の1オンス=1882.80ドルで終了。金スポット価格はニューヨーク時間午後3時31分現在、0.3%安の1879.50ドル。一時1900ドルを突破して11月上旬以来の高値となっていたが、リスク回避ムードを背景とした換金売りで下げに転じた。

原題:S&P 500 Slumps on Virus Angst After European Rout: Markets Wrap(抜粋)

Pound Pares Drop Amid Last Minute Brexit Fish Offer: Inside G-10(抜粋)

Oil Slides With New Virus Strain Threatening Global Movements(抜粋)

Copper Slips From 7-Year High as Virus Woes Outweigh Stimulus(抜粋)

◎欧州市況:株下落、コロナ変異で都市封鎖の懸念-英国債は上げ縮小

  21日の欧州株は下落、一時約2カ月ぶりの大幅安だった。英国と欧州連合(EU)の通商交渉が進展を見せていないほか、新型コロナウイルスの変異種に対する懸念から複数の国が英国からの渡航を停止したことが嫌気された。新型コロナ変異種はさらなるロックダウン(都市封鎖)につながる可能性がある。

  ストックス欧州600指数は2.3%安。一時は3.6%安と、10月28日以来の下げ幅を付けた。銀行やエネルギー、旅行といったシクリカル銘柄を中心に売られた。

  英・EU通商交渉が期限を過ぎても再度まとまらなかったほか、ジョンソン英首相がロンドンとイングランド南東部を対象に新型コロナ対策の強化を発表したことから、投資家の間で懸念が広がっている。

  英政府はコロナ変異種の感染が「制御不能」に陥っていると警告し、フランスやドイツなどは英国発の航空便受け入れを停止した。

  ベレンバーグのマルチアセット戦略・調査の責任者、ウルリッヒ・ウルバーン氏は、「イングランドの各地域で広がっている新たな、感染力の強いコロナ変異種について、一段と不確実性が高まっているのが分かる」と発言。この不確実性と移動制限が、「ポンドが下落し、リスク地合いがやや後退した理由だ。状況がより明らかになるまで安全資産への需要は続く」と続けた。

  欧州債市場では、英国債利回り曲線のブルフラット化が後退した。一時は新型コロナ変異種のニュースを手掛かりに英国債への安全逃避の買いが進み、ブルフラット化していた。

  英10年債利回りは一時9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて0.16%となったが、その後下げ幅を半分程度戻した。

  短期金融市場が織り込む英中銀による10bpの利下げ時期は来年9月と、先週の2022年3月から早まった。

  ドイツ債の利回り曲線もブルフラット化を削った。イタリア債は小幅安。ドイツ債とのイールドスプレッドは2bp拡大して116bpとなった。

  ドイツ10年債利回りは1bp下げてマイナス0.58%、フランス10年債利回りは1bp低下してマイナス0.34%、イタリア10年債利回りは1bp上げて0.57%。  

原題:European Stocks Slump as Virus Mutation Fuels New Lockdown Fears、Gilts Pare Gains After Rallying on Virus Fear: End-of-Day Curves(抜粋)

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