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【欧州市況】株下落、コロナ変異で都市封鎖の懸念-英国債は上げ縮小

21日の欧州株は下落、一時約2カ月ぶりの大幅安だった。英国と欧州連合(EU)の通商交渉が進展を見せていないほか、新型コロナウイルスの変異種に対する懸念から複数の国が英国からの渡航を停止したことが嫌気された。新型コロナ変異種はさらなるロックダウン(都市封鎖)につながる可能性がある。

  ストックス欧州600指数は2.3%安。一時は3.6%安と、10月28日以来の下げ幅を付けた。銀行やエネルギー、旅行といったシクリカル銘柄を中心に売られた。

  英・EU通商交渉が期限を過ぎても再度まとまらなかったほか、ジョンソン英首相がロンドンとイングランド南東部を対象に新型コロナ対策の強化を発表したことから、投資家の間で懸念が広がっている。

  英政府はコロナ変異種の感染が「制御不能」に陥っていると警告し、フランスやドイツなどは英国発の航空便受け入れを停止した。

  ベレンバーグのマルチアセット戦略・調査の責任者、ウルリッヒ・ウルバーン氏は、「イングランドの各地域で広がっている新たな、感染力の強いコロナ変異種について、一段と不確実性が高まっているのが分かる」と発言。この不確実性と移動制限が、「ポンドが下落し、リスク地合いがやや後退した理由だ。状況がより明らかになるまで安全資産への需要は続く」と続けた。

European equities retreat on U.K. virus woes, Brexit talks

  欧州債市場では、英国債利回り曲線のブルフラット化が後退した。一時は新型コロナ変異種のニュースを手掛かりに英国債への安全逃避の買いが進み、ブルフラット化していた。

  英10年債利回りは一時9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて0.16%となったが、その後下げ幅を半分程度戻した。

  短期金融市場が織り込む英中銀による10bpの利下げ時期は来年9月と、先週の2022年3月から早まった。

  ドイツ債の利回り曲線もブルフラット化を削った。イタリア債は小幅安。ドイツ債とのイールドスプレッドは2bp拡大して116bpとなった。

  ドイツ10年債利回りは1bp下げてマイナス0.58%、フランス10年債利回りは1bp低下してマイナス0.34%、イタリア10年債利回りは1bp上げて0.57%。

  

原題:European Stocks Slump as Virus Mutation Fuels New Lockdown Fears、Gilts Pare Gains After Rallying on Virus Fear: End-of-Day Curves(抜粋)

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