超長期債が上昇、流動性入札は無難通過ー発行計画巡るリスク低下との声
日高正裕
更新日時
債券市場では超長期債中心に上昇。超長期債を対象にした流動性供給入札が無難に通過。来年度の国債発行計画をめぐる超長期債の投資についてもリスクが低下したとの声が聞かれた。
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市場関係者の見方
野村証券の中島武信チーフ金利ストラテジスト
- 流動性供給入札は市場実勢通りの結果で無難に通過した
- 来年度の国債発行計画も決まって悪材料が出尽くし、超長期債に対する投資リスクが低下した
みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリスト
- 日銀の3月会合をめどとする政策の点検は分からないことが多く織り込みようがない
- 黒田総裁の前週末の会見では思いつくものをすべて否定しており、技術的な修正に終わる可能性も
- 備考:YCC運営やETFなど資産購入を点検、枠組み変えず-日銀総裁
流動性供給入札
- 対象は残存期間15.5年超39年未満、発行額は5000億円程度
- 備考:日本債券:流動性供給の過去の入札結果(表)
新発国債利回り(午後3時時点)
2年債 | 5年債 | 10年債 | 20年債 | 30年債 | 40年債 | |
不成立 | -0.125% | 0.010% | 0.380% | 0.630% | 0.675% | |
前日比 | - | 横ばい | 横ばい | -0.5bp | -0.5bp | -1.0bp |
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