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商品ブーム再来か、景気回復とインフレ懸念で投資のトレンド逆転

  • 大豆は6年ぶり高値、銅や鉄鉱石も記録的高水準-中国の需要好調
  • ゴールドマンは2000年代の中国主導の活況に匹敵する強気相場を予想

過去10年の大部分にわたり、商品投資はかなり時代遅れと見なされていた。ところが投資家が大いなるリフレ時に適した市場を探している現在、商品が再び注目されている。

  ポイント72やパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)などの大手投資会社は、商品価格が上昇すると予想。ゴールドマン・サックス・グループは、2000年代の中国主導の活況や1970年代の原油価格高騰に匹敵する新たな商品の強気相場を見込んでいる。

  グレシャム・インベストメント・マネジメントのシニアリサーチストラテジスト、ロバート・ハウエル氏は「ファンダメンタルズ面で新しい構造的な強気相場が始まる準備はできていると確信している」と指摘。「これから数年後、かなり多くの投資家が2020年を振り返り、商品の新たな強気相場の兆候をなぜ見逃したのか疑問に思う可能性は極めて高い」と語った。

  商品価格は既に春に付けた安値から大きく上昇。中国の購入拡大を背景に、大豆は約6年ぶりの高値を付け、と鉄鉱石も記録的な高水準に達している。

A New Commodity Bull Market?

  しかし、現在商品に引き寄せられているのは中国の輸入業者だけではない。グローバルなマクロ投資家も世界経済回復を見込んだ投資やインフレ上昇の見通しに対するヘッジとして、商品投資に加わっている。

  ブラックロックのテーマ・セクター別投資グローバル責任者イビー・ハンブロ氏は「世界の成長回復とインフレ上昇の可能性が相場を下支えするはずで、商品全般について楽観的だ」と指摘。PIMCOのニック・ジョンソン氏は、商品は「世界的なリフレの恩恵を受ける」と予想した。

  2011年まで10年間の相場上昇を受け、投資家は商品投資を拡大したが、その後は商品を敬遠してきた。そうしたトレンドが逆転し始めている。

  ヘッジファンド業界全体の今年の資金動向はマイナスだが、商品に焦点を絞ったヘッジファンドは何とかプラスを確保している。イーベストメントのデータによると、商品関連ヘッジファンドが1-10月に40億ドル(約4100億円)余りの純流入となる一方、業界全体では約550億ドルの流出だった。

Back in Fashion

Flows into different types of hedge fund, year to October

Source: eVestment

  ファンドマネジャーの間でも商品への関心が高まっている。ゴールドマンの商品部門で最高執行責任者(COO)を務めた後、18年にクアンティックス・コモディティーズを創設したドン・カストゥロ氏は、「株式と債券市場に強気の追い風をもたらしていた状況が終わりつつあり、投資家は代替投資先を探している」と語った。

原題:
Commodities Are Back In Fashion as Investors Get Ready for Boom(抜粋)

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