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ゴーン被告逃亡巡り容疑者、身柄引き渡し阻止へ新たな申し立ても

  • 逃亡ほう助の米国人親子の関与で日本側が鍵の受け渡し主張を撤回
  • 引き渡し認める上で「重大な事実誤認」があったと容疑者側弁護士

元日産自動車会長カルロス・ゴーン被告の日本逃亡を手助けしたとされる米国人容疑者親子は日本への身柄引き渡しを阻止しようと米ボストンの連邦地裁で争っているが、日本の検察による新たな情報開示が少なくとも1人の容疑者に希望を与えている。

  日本側が元米陸軍特殊部隊(グリーンベレー)隊員のマイケル・テイラー容疑者と息子ピーター・テイラー容疑者の身柄引き渡しを今年6月に求めた際、日本側はゴーン被告の逃亡前日、ピーター容疑者がホテル「グランドハイアット東京」で被告と会い、被告にルームキーを渡していたと説明。被告がホテルのエレベーターを利用するためこの鍵が使ったとの主張は、逃亡計画へのピーター容疑者の関与を示す証拠の一部だった。

  裁判所の記録によれば、日本側はこうした鍵の受け渡しに関する主張を撤回し、ゴーン被告が逃亡当日にホテルのエレベーターにアクセスできる唯一の方法はこの鍵の使用だという主張は誤った前提に基づくものだったと認めた。

  スティーブ・ハシンク検事は連邦地裁に17日届け出た書簡で、「ピーター容疑者が滞在していたグランドハイアット9階へのアクセスでルームキーは必要でないことが追加捜査で判明したと日本側が米国に非公式に伝えてきた」と明らかにした。

  テイラー親子のポール・ケリー弁護士はこれについて「重大な事実誤認」だと地裁に18日提出した書簡で指摘。日本との引き渡し条約に基づき容疑者の身柄を日本に移すことを認めた9月のドナルド・キャベル判事の判断にあらためて異議を申し立てることを弁護団が計画していると説明した。

  司法省はコメントを控えた。

  日本側は当初、ゴーン被告は2019年12月29日に前日渡されたルームキーを使ってグランドハイアットの一室でテイラー親子および共犯の元レバノン兵士と会ったと主張。ゴーン被告は9階の客室で着替え、大阪に向かったとしている。

原題:Ghosn’s Alleged Accomplices Plan New Challenge to Extradition(抜粋)

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