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ウェルスナビ株の初値1725円-マザーズ上場、今年の大型案件

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ロボットが資産運用するロボアドバイザー国内最大手のウェルスナビが東証マザーズに22日新規上場した。公開価格から計算される時価総額は517億円。今年のIPOでは雪国まいたけ(877億円)とローランド(848億円)に次ぐ規模で、再上場のIPOを除くと最大となる。

  初値は1725円。取引開始から買い注文が優勢となり、午前10時33分に公開価格を50%上回る水準で取引が成立した。

  ウェルスナビは2015年4月に設立。公募増資で調達した資金は広告宣伝費、事業拡大のための採用費や人件費に充当する。無担保転換社債型新株予約権付社債の償還資金にも充てる予定だ。公表資料によると、7日時点の預かり資産は3200億円を超え、口座数は35万を上回った。顧客の約3人に1人は投資初心者が占める

  資産運用は投資家への質問に対する回答を基に個人のリスク許容度を5段階に分け、リスク許容度に応じた5つのポートフォリオを提供する。米国株、日欧株、新興国株、米国債券、物価連動債、金、不動産で運用する上場投資信託7銘柄のうち6~7銘柄を組み合わせる。資産配分、発注、積立、リバランス、税金最適化は自動で行う。預かり資産に対して顧客が支払う手数料は年率1%だ。

  運用実績は、サービス開始の16年1月19日の想定元本を100万円、その後毎月3万円ずつ積み立て、半年ごとにリバランスしたとすると、20年11月30日まで運用した累積リターン(円建て、手数料控除後)はリスクが一番低い場合で14.7%、一番高い場合で31.5%のプラスとなっている。

  岩井コスモ証券の饗場大介シニアアナリストは「CMなどで認知度も高く、注目度の高いIPOで高い価格になる可能性がある」とみている。

  一方、預かり資産は順調に伸びているが、ブルームバーグ・インテリジェンスの田村晋一アナリストは、「17年以降の株価上昇相場の恩恵が大きく、残高が増え始めたのがトランプ相場以降で、コロナショックも株価は1年以内に戻しておりまだ本格的な下げ相場を経験していない」と指摘。ロボアドは万能ではなく、理解不足の初心者の顧客もいる可能性があり「顧客自身の投資判断をさせていない中で下げ相場が来た時に顧客の反応は未知数」とみている。

  20年12月期の業績計画は営業収益が前期比56%増の24億2300万円、純損益は12億2000万円の赤字(前期は20億6000万円の赤字)。

(価格情報を追加して更新します)
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