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超長期債は下落、来年度40年債増発やスティープ化への警戒感が重し

更新日時

債券市場では超長期債が下落した。来年度の国債発行計画で40年債が増発されたことや、日本銀行が来年3月に予定している各種施策の点検を巡って利回り曲線のスティープ(傾斜)化方向の調整に対する警戒感から、売り圧力が掛かった。

  • 新発40年債利回りは前週末比1.5ベーシスポイント(bp)高い0.685%と8日以来の高水準
  • 新発20年債利回りは0.5bp高い0.385%、新発30年債利回りは1.5bp高い0.635%
  • 新発10年債利回りは0.5bp高い0.01%
  • 長期国債先物3月物の終値は2銭高の152円8銭。前週末の米長期金利上昇を受けて売りが先行し、152円1銭まで下落。その後は日本株の下落などを背景に水準を徐々に切り上げ、一時152円15銭まで上昇した

市場関係者の見方

バークレイズ証券の海老原慎司ディレクター

  • 日銀が先週末の決定会合で示した施策点検に関して、市場ではイールドカーブのスティープニングを促すとの連想が強い
  • 来年度の40年債増発も追加的な売り要因
  • 一方で、英国で新型コロナウイルスの変異種が発見されたことを受けて経済的な影響が懸念され、債券先物の下支え要因になった
新発40年物国債利回りの推移

来年度の国債市中発行額

  • 機関投資家向けに販売する市中国債発行額(カレンダーベース)は221兆4000億円と過去最大
  • 投資家需要の強い40年債を年間6000億円増額、その他の利付債などは据え置き
  • SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト
    • 40年以外の利付債増発はなく、材料を消化して目先は特に波乱ない
    • ただ、中期的には、前倒債を相当切り崩しており、増発に対するバッファーがだいぶ失われた面もある
    • 新型コロナの影響が長期化した場合は、増発が意識されて需給不安が強まる可能性も

日銀オペ

  • 対象は残存期間1年超3年以下、3年超5年以下、5年超10年以下など。買い入れ額は各ゾーンで前回から据え置き
  • 応札倍率はいずれのゾーンとも前回オペから低下し、売り圧力の弱まりが示された
  • 備考:国債買い切りオペ一覧

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.140%-0.125%0.010%0.385%0.635%0.685%
前週末比横ばい+0.5bp+0.5bp+0.5bp+1.5bp+1.5bp
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