きょうの国内市況(12月18日):株式、債券、為替市場
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●TOPIXは小幅続伸、大型株に資金流入-日経平均は小反落
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東京株式市場はTOPIXが小幅続伸。TOPIXコア30指数が2018年1月以来の高値を更新するなど大型株が寄与した。原油市況高を受けて石油・石炭製品、卸売など原油関連も高かった。半面、日経平均株価が小反落するなど指数は方向感を欠いた。日銀金融決定会合では金融政策運営方針の現状維持が決定されたが、株価への影響は小さかった。
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セゾン投信運用部の瀬下哲雄運用部長は、もみ合いとなった展開について「円高が重しとなっている」と話した。半面、1ドル=100円を割るほどではない上、ドルが円以外の通貨に対して安いことはリスクオンを示唆し、日本株は持ちこたえてるとみている。
岡三証券の山本信一シニアストラテジストは日銀決定会合について「事前報道もありサプライズはなく材料とはなっていない」と指摘した。また、「ソニーなど優良株への資金流入が見られるが、相場自体は日経平均2万6800円に近づけば上値が重くなる展開」と話した。
- 東証33業種では精密機器、空運、その他金融、石油・石炭、鉄鋼、電気・ガスなどが上昇
- ゴム製品、不動産、その他製品、機械、陸運、サービスなどが下落
●債券先物が小幅高、好需給観測で-大幅増発ないとの見方で超長期堅調
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債券市場では先物相場が小幅高。年内の主な国債入札が終わったことによる需給の改善観測を背景に買いが優勢だった。来年度の国債発行計画で大規模な増発はないとの見方から超長期債も底堅く推移した。
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野村証券の中島武信チーフ金利ストラテジスト
- 日銀の政策点検はサプライズだが、長短金利操作の枠組み変更は必要ないとしており、金利への影響は大きくない
- 超長期債は足元の需給が良いことに加え、来年度の発行計画で大規模な増発はないとの観測から堅調に推移
●ドル・円上昇、ドル全面安の流れが一服-日銀会合結果の反応は限定的
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東京外国為替市場のドル・円相場は上昇。米金融緩和の長期化観測を背景としたドル安の流れが一服し、幅広い通貨に対してドルが買い戻されたことに加え、国内輸入企業などからのドル買いも出た。日本銀行が正午過ぎに発表した金融政策への反応は限定的だった。
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ドイツ証券の外国為替営業部の小川和宏ディレクター
- 米金融緩和の長期化方針を受けたドル安の流れは今後も変わらないが、きょうはドル売りが一服している状況
- 実質的に商業決済が集中しやすい五・十日に当たるため、輸入企業などのドル買いが出たこともドル・円の反発に寄与
- 日銀金融政策の現状維持を受けた市場の反応は乏しい