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「フラッシュ・ボーイズ」恐れていたロビンフッド-収入源開示せず

ロビンフッド・マーケッツは何百万人もの個人投資家に株式トレーディングを始めるよう促した人気アプリを提供し、広く知られるようになった。だが、作家のマイケル・ルイス氏が超高速取引を題材にした本を出版したことで、事業開始の障害になるかもしれないと恐れていたことは今まで知られていなかった。

  米証券取引委員会(SEC)は17日の声明で、ロビンフッドが数年間にわたりウォール街の証券会社に顧客注文を売ることで得た収入を隠していたとして制裁金6500万ドル(約67億円)の支払いを命じたと発表したが、その説明の中でロビンフッド側の懸念が明らかになった。

  ルイス氏が2014年に出版した「フラッシュ・ボーイズ」でこうした慣行を個人投資家に損害を与え得る疑わしい行為として描いたことを受け、ロビンフッドはそうした事実を曖昧にしておくことを決めたという。ただ、SECはルイス氏やフラッシュ・ボーイズの名前を出して指摘してはいない。

ロビンフッド、6500万ドル支払いに合意-注文巡るSEC調査決着へ

Flash Boys GETTY Sub

「フラッシュ・ボーイズ」

写真家:TJカークパトリック/ゲッティイメージズ

  SECの声明はフラッシュ・ボーイズの書名には触れずに、超高速取引のさまざまな側面を「ベストセラー作家」がいかにして「物議を醸す」ものとして描いたかについて詳細に説明。SECはこの本や電子市場批判の広がりが、ロビンフッドがどのようにして稼いでいるかを記すウェブサイトのセクションから顧客注文の売却への言及を外すよう同社に促したと論じた。

  ロビンフッドのダン・ギャラガー最高法務責任者は資料で、同社が制裁金の支払いに応じたことは「現在のロビンフッドを反映していない過去の慣行に関するものだ」とコメント。「初めて投資を行う何百万人もの投資家を手助けしてきたことに伴う責任を認識しており、顧客ニーズを満たすことで成長するロビンフッドを進化させ続けることにコミットする」と表明した。

  ロビンフッドは不正を認めることも否定することもせず、SECとこの問題を決着させた。同社は18年10月、全収入のほぼ半分が「ペイメント・フォー・オーダーフロー」と呼ばれる顧客注文を証券会社に回すことで得たものだと目立つように開示し始めた。

原題:‘Flash Boys’ Led Robinhood Founders to Hide How Firm Made Money(抜粋)

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