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ウォール街の金融機関、オフィス復帰の機運しぼむ-コロナ再流行直撃

  • マンハッタン大型オフィスの12月第1週の人出は前年同期の2割強
  • デブラシオNY市長は全面的ロックダウンに備えるべきだと警告

ニューヨーク市マンハッタンの大型オフィスビルでは、猛威を振るう新型コロナウイルスによって再び人影が一段とまばらになっている。ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカ(BofA)、JPモルガン・チェースはいずれもオフィスに出向く人が減っている。

  データ分析会社プレーサー・ドット・エーアイがマンハッタンの大型オフィス約20カ所で検出したスマートフォンの位置情報を分析したところ、12月第1週の人出は前年同期の20.4%にすぎなかった。10月下旬の同24.2%からさらに落ち込み、8月以来の最低水準となっている。

  これらの数字は、厳しい現実を浮き彫りにする。たとえ新型コロナワクチンが登場しても、夏から秋にかけて高まっていた職場復帰への機運は感染再流行によってかき消されたということだ。

Fewer Workers Coming In

Activity at about 20 major Manhattan office towers peaked in October

Source: Placer.ai

Note: Analysis of smartphone location data for weeks starting on a given date.

  人の流れの分析ではウォール街の主要金融機関のほか、ワン・ワールド・トレード・センター、エンパイヤ・ステート・ビル、アルファベット傘下グーグルのオフィスなども調査。プレーサーによれば、平均的な人の移動距離も8月以降で最も減少したという。これは、オフィスに戻り始めた人々が再び在宅に向かいつつあることを示す。

Goldman Sachs Headquarters Ahead Of Earnings Figures

ゴールドマンのニューヨーク本社

撮影:Jeenah Moon / Bloomberg

  こうした数字は、 ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなどから聞こえてくる話とも一致する。これら金融機関ではオフィス勤務者が過去1カ月間で減っているという。

  この傾向がすぐに変わると見込んでいる企業は少ない。アメリカン・エキスプレスは、同社従業員の大半が少なくとも来年6月まで在宅勤務を継続するとしている。

  ニューヨーク市のデブラシオ市長は今週に入り、クリスマス後の全面的なロックダウン(都市封鎖)に備え、リモートワークの計画に着手するべきだと警鐘を鳴らした

Fewer Office Doors Unlocked

Change in Manhattan office activity compared to the last week of February

Source: Brivo

Note: For weeks starting on a given date.

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ウォール街に長く困難な冬か-ワクチンあってもオフィス復帰はまだ先
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原題:Hardly Anyone Is Actually Inside Wall Street’s Big Office Towers(抜粋)

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