21年度実質GDP4%増、コロナ前水準に経済回復見込む-政府見通し
占部絵美-
名目GDPは4.4%増の559.5兆円、19年度と同水準へ
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20年度実質GDPは4.5%減から5.2%減に、戦後最大のマイナス
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内閣府が18日公表した政府経済見通しによれば、2021年度の成長率は従来試算から上振れる。追加経済対策による押し上げ効果により、日本経済は新型コロナウイルス感染拡大前の水準に回復する。
見通しによると、21年度の実質国内総生産(GDP)は前年比4.0%増と、7月の年央試算の3.4%増から上方修正された。名目GDPは4.4%増の559.5兆円程度と、19年度実績559.7兆円と同水準への回復を見込む。
一方、20年度の実質GDPは4.5%減から5.2%減に下方修正し、戦後最大のマイナス成長となる見通し。感染再拡大の影響を考慮した。
感染再拡大は物価の下押し圧力にもなり、20年度の消費者物価(総合)は0.6%低下と、従来予想の0.3%低下から下振れる。
2020年度 | 2021年度 | ||
---|---|---|---|
実質GDP | ▲5.2% (▲4.5%) | 4.0% (3.4%) | |
名目GDP |
| 4.4% (3.5%) 559.5兆円 | |
完全失業率 | 3.1% (3.2%) | 2.7% (2.7%) | |
消費者物価(総合) | ▲0.6% (▲0.3%) | 0.4% (0.5%) |
(注)完全失業率以外は前年度比変化率、( )内は年央試算。