きょうの国内市況(12月17日):株式、債券、為替市場
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●日本株続伸、景気回復の期待継続-任天堂やキーエンスなど優良株買い
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東京株式相場は続伸。米国の追加経済対策や金融政策への期待が継続する中、グローバルの景気回復を評価する流れが強まった。任天堂やソニー、キーエンスなど国際優良株を中心に買われた。指数はじり高で推移したが、午後に東京で過去最多となる新型コロナウイルス感染者が出たと伝わり、上げが鈍る場面もあった。
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ピクテ投信投資顧問の松元浩常務は「海外投資家は来週からクリスマス休暇を取る向きが多い」とした上で、「来年もグローバルに経済活動が正常化する中で、海外のアクティブ投資家がそれを見据えて日本の優良な出遅れグローバル景気敏感銘柄をピンポイントで買う動きがみられる。来年の日本株を占う動きだ」と述べた。
- 東証33業種では情報・通信や海運、電機、精密機器、サービス、証券・商品先物取引が上昇
- 空運や鉄鋼、陸運、不動産、建設、医薬品は下落
●債券先物は下落、10年債ゼロ%近辺で上値重い-超長期にも増発警戒感
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債券市場では先物相場が下落。前日の米国市場で長期金利が上昇したことに加えて、新発10年債利回りのゼロ%付近では投資家需要が乏しく売りが優勢になった。来年度の国債発行計画の発表を来週に控えて、発行増額が警戒される超長期ゾーンもやや軟調に推移した。
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岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
- 前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)はほぼ予想通りで、基本的にもみ合いだが、10年金利がゼロ%まで低下したので前日から重い
- 年内は主な国債入札が終わって需給は良好だが、さすがにマイナス金利は買わないムード。前日の残存5-10年オペに売りが強まったのは高値警戒感もあるだろう
- 超長期が重いのは来年度の国債発行計画待ちで、増発が警戒されている面もあるかもしれない
- 20年債は増発を意識していないのか、全投資家参加型のゾーンで需要の方が強いのか売られないが、利回り水準から考えると増発余地はあると思う
●ドル・円は1カ月ぶり安値、ドル売り継続-欧州通貨など18年来の高値
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東京外国為替市場のドル・円相場は約1カ月ぶり安値を更新した。米追加経済対策の妥結期待や米金融緩和を背景としたドル安の流れが続いた。ユーロやポンドのほか、通貨高を巡る財務相発言を受けて上昇したニュージーランド(NZ)ドルや雇用統計が予想を上回ったオーストラリアドルも対ドルで2018年以来の高値を付けた。
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みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジスト
- 日米欧の中では政策金利も含めればFRB(米連邦準備制度理事会)が今年一番積極的に緩和した
- ドル安がトレンドとなっている中で対ドルでの高値をどこまでいけるか試している雰囲気。ドル・円も11月安値103円18銭をトライしたがっている感じ