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強気派も驚愕、369%のプレミアム-仮想通貨への熱狂示す新ファンド

  • 仮想通貨を購入するよりも安価に投資できるファンドに殺到
  • 「何を買っているか理解していないだけ」-カイル・サマニ氏

仮想通貨ビットコインは年初から200%近く値上がりし16日に初めて2万ドルを突破したが、仮想通貨への熱狂を示すさらに驚愕(きょうがく)の事象が今週、出現している。

  小規模な仮想資産ファンド「ビットワイズ10クリプト・インデックス・ファンド」の価格が、保有するビットコインやイーサの価値を369%上回った。ヘッジファンドやファミリーオフィスのような大手投資家が個人投資家とともに、仮想通貨を購入するよりも安価に投資できる同ファンドに殺到し価格を押し上げた。

BITW's price surges above its net asset value

  ビットコインに関するこれまでの展開と同様にこの現象も、価格急騰に乗り遅れるのを恐れた投資家が仮想通貨と名の付くものなら何でも買いまくった結果だ。上位10仮想通貨に連動しオンライン証券会社で簡単に取引できる新ファンドは、信じられないほどのプレミアムをもたらす条件を備えている。

  マルチコイン・キャピタルの共同創業者でマネジングパートナーのカイル・サマニ氏は「仮想通貨投資に手を出し始めている人々は、ビットコインのことは分からないので適切に設計された指数に投資したいということだ。このプレミアムが妥当だと考えているわけではなく、何を買っているか理解していないだけだと思う」と話した。

  ビットワイズのファンドは9日に取引を開始してから340%上昇。ビットコインとイーサの同期間の値上がり幅を大きく上回ったため、ファンド価格と原資産の価値が乖離(かいり)した。

  仮想通貨の上場投資信託(ETF)は規制当局によって承認されていないため、裁定取引を行う仲介業者はいない。償還は認められず、クローズドエンドの投資信託と同様に取引される口数が一定のため、保有資産に対して大幅に割安になったり割高になったりする。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのジェームズ・セイファート氏は、「一定数しかないことが理由の熱狂で、理にかなってはいない。これほどのプレミアムを払う理由は全くない」と述べた。

原題:
Trading at 369% Premium, New Crypto Fund Astounds Even Bulls (1)(抜粋)

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