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シティ誤送金「ブラック・スワン」に備え必要-ウォール街に判事苦言

  • 運用会社は送金をレブロンの債務に適用しなかったとシティの代理人
  • 送金を受けた段階で融資が完済されたと見なしたと運用会社側は反論

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米銀シティグループは、米化粧品メーカー、レブロン向け融資に関係する事務代行で誤送金した9億ドル(現在の為替レートで約930億円)の回収を目指し起こした訴訟の結審に当たり、レブロンの債権者の資産管理を行う運用各社に対し、未回収分約5億ドルの返済を命じるようあらためて訴えた。

  マンハッタンのニューヨーク州南部地区連邦地裁のジェス・ファーマン判事は結審に当たり、「これがブラック・スワン・イベント(確率は低いが発生すれば壊滅的な損害をもたらす事象)だとしても、金融業界はこの種の事態への対処法を見いだすべきだ」とウォール街に厳しい苦言を呈した。

  ファーマン判事は「今回の訴訟で判事としての私の決定がどのようなものであれ、ここで何が起きたか、結果的に生じた不確実性に世界と市場が注目することを望む」と述べ、ホリデーシーズン入りを考慮し、可能な限り早期に判断を示す意向を明らかにした。

  シティの代理人であるクリストファー・フープト弁護士は、支払いが「誤り」でないかと直ちに疑ったと語ったオールステートのポートフォリオマネジャー、キャサリン・マッコイ氏の証言を根拠として挙げ、運用会社側は少なくとも誤送金の可能性について考えたはずだと主張した。

  フープト弁護士によれば、運用会社は入金後に送金をレブロンの債務に適用する対応を行わず、融資が返済されていないかのように手数料と金利の計算を続けていると指摘した。

  これに対し、運用会社側の代理人であるアダム・アベンソン弁護士は、送金を受けた段階で融資が完済されたと運用会社は見なしたと反論した。

原題:Citi Judge Issues ‘Black Swan’ Warning to Bankers as Trial Ends(抜粋)

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