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英EU通商合意、クリスマス議会で承認も-週内妥結でも批准ぎりぎり

  • 合意にこぎ着けても、批准手続きに残された時間は数日しかない
  • 批准が間に合わなければ、議会待たずに合意を暫定的に適用も

欧州連合(EU)と離脱後の英国との自由貿易協定(FTA)締結交渉が何とか週内に合意にこぎ着けても、批准手続きのために残された時間は数日しかない。

  英国時間31日午後11時(欧州時間来年1月1日午前0時、日本時間同日午前8時)の離脱移行期間終了に間に合わせるため、交渉妥結後、英・EUの双方で協定の正式承認に向け慌ただしい手続きが始まることになる。

  ジョンソン英首相は議会に採決の機会を約束し、クリスマス議会の可能性も否定していない。加盟27カ国政府と欧州議会が関与するだけにEU側の手続きはさらに複雑だ。

  フランスのマクロン大統領らのEU首脳、欧州あるいは英議会の反対勢力の土壇場の介入により、手続きが遅れる可能性もゼロではない。批准が間に合わなければ、議会承認を待たずに協定を暫定的に適用する事態もあり得る。

  批准に向けた主な手順は次の通り。

EU側

  • 政治的重要性から27カ国首脳による検討が行われる可能性が高く、交渉が妥結し次第、恐らくテレビ会議形式による首脳会議がアレンジされる見通し
  • 欧州議会には拒否権がある。各委員会による条文の審議を経て、定数705議席の本会議で採決が行われる。交渉妥結の時期にもよるが、28日の週の臨時会期の招集も考えられる

英国側

  • 合意から48時間以内に法案の公表が可能。ジョンソン首相が17日に合意を発表すれば、翌週初めに議会で審議できるだろう。1日で成立させることも可能だが、全ての党派が修正なしに同意しなければならないため、英政府としては数日の審議期間を考慮に入れる必要があるかもしれない
  • 議事日程を管理するリースモグ下院院内総務(閣僚級)は、25日のクリスマスの議会招集の可能性も否定しておらず、実際そうなれば1656年以来という。EUとの交渉で今週合意が成立しなければ、議員らは28日以降の審議のため休暇から呼び戻される覚悟で待機することになる

原題:A Brexit Vote on Christmas Day? The Dash to Ratify Any Agreement(抜粋)

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