, コンテンツにスキップする

イーライリリー、パーキンソン病薬開発のプリベイル買収へ-1040億円

  • 1株当たりの買収額は80%超のプレミアム-不確定価額受領権も付与
  • リリーは21年の最新見通しも示す-売上高は最大280億ドル見込む

イーライリリーは15日、米バイオテクノロジー企業プリベイル・セラピューティクスを約10億ドル(約1040億円)で買収すると発表した。パーキンソン病や一部の認知症など神経変性疾患の遺伝子治療薬を手に入れる。

  イーライリリーは買収手続き完了時に1株22.50ドルを現金で支払う。これは14日終値を80%余り上回る水準。これに加え、リリーは1株当たり最大4ドル相当の不確定価額受領権(CVR)も付与する。このCVRは開発中のプリベイル製品が最初に当局の承認を得た際に支払われるもので、市場では取引されない。CVRを考慮した買収額は最大で1株26.50ドルとなる。

  プリベイルの遺伝子治療プログラムはリリーの創薬や開発にとって新たな手段となる。大手製薬会社の間で最近、希少疾患の治療薬への関心が再び高まっていることを示すものだ。12日には英アストラゼネカが、希少疾患用医薬品の開発を手掛ける米アレクシオン・ファーマシューティカルズ買収で合意したと発表した。

米バイオ株が最高値更新、コロナワクチン実用化やM&A巡る楽観論で

Inside The JPMorgan Healthcare Conference

デイビッド・リックスCEO

写真家:David Paul Morris / Bloomberg

  リリーのデイビッド・リックス最高経営責任者(CEO)は15日、投資家との電話会議で「重要性が高まりそうな新たな治療法に関する状況を絶えず調べている」とした上で、神経変性疾患の領域におけるリリーの継続的な取り組みを踏まえると、遺伝子治療に「強い関心」があると説明した。

  同社はこの日、主力医薬品に対する強い需要を理由に2020年通期業績予想の上方修正も発表。売上高の見通しは242億ー247億ドルと、これまでのレンジから5億ドル引き上げた。1株利益見通し(GAAPベース)で6.28ー6.48ドルと、従来のレンジを8セント上回る水準に修正した。

  21年通期については売上高が265億ー280億ドル、1株利益(同)は7.25-7.90ドルを見込む。新型コロナウイルス感染症(COVID19)関連の医薬品売上高は10億ー20億ドルを想定。同社のモノクローナル抗体医薬は新型コロナ向けとして米国で緊急使用許可(EUA)を取得している。

  プリベイルの株価は15日、82%高の22.75ドルで終了。リリーは6%上昇した。

原題:
Eli Lilly to Buy Prevail for $1 Billion in Parkinson’s Push (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE