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12月15日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り

◎米国市況:株は反発、最高値うかがう-米経済対策合意に期待

  15日の米国株式相場は反発。連続安は4営業日で終了した。米連邦政府の歳出法案が議会でまとまるとの観測が強まり、景気押し上げ期待が広がった。

  共和党のマコネル上院院内総務は、経済対策で合意がまとまるまで議会は閉会しないと言明した。

  • 米国株は反発、経済対策合意に期待-最高値が視野に
  • NY外為、ドル指数は2年ぶり安値-ポンドは続伸
  • 米国債は長期債の売りが加速、10年債利回り0.90%超
  • NY原油は約10カ月ぶり高値、経済対策やワクチン巡る楽観で
  • NY金が反発、米議会動向とFOMC判断を意識

  S&P500種株価指数は前日比1.3%上昇の3694.62。ダウ工業株30種平均は337.76ドル(1.1%)高い30199.31ドル。ナスダック総合指数は1.3%上昇した。  

  超党派でまとめられた7480億ドル(約77兆5000億円)規模の経済対策案で、民主・共和両党が合意するとの見方が市場ではますます強まっている。新型コロナウイルスのワクチン接種はこれといった障害もなく、順調に全米に広がっている。

  ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのアクティブクオンツ株式部門最高投資責任者(CIO)、オリビア・エンゲル氏は「市場は楽観ベースの取引に没頭しており、悪いニュースには目もくれず、良い材料だけに集中している」と指摘。「ロックダウンの発表が近づいているにもかかわらず、市場があえて好材料だけに目を向けていることに驚きはない」と話した。

  医薬品大手のブリストル・マイヤーズ・スクイブの株価は急伸。ゴールドマン・サックス・グループに強い買い推奨銘柄に指定された。

  ワクチン接種開始に伴う楽観が市場に織り込まれていく一方で、超党派の経済対策案を巡る交渉が合意に向けて弾みが付くのか不安は根強い。ウイルス感染の拡大に歯止めはかからず、全米が活動制限の強化に身構えている。ニューヨークのデブラシオ市長はクリスマス後にロックダウン(都市封鎖)が必要になる可能性を示唆した。

  外国為替市場ではドルがこの日も軟調。株高を背景に、ドル指数は2年ぶり安値を更新した。マコネル上院院内総務が初めて大統領選挙の結果を認めたことも、経済対策がまとまるとの楽観に寄与した。英国と欧州連合(EU)が通商協定で合意するとの観測を背景に、ポンドは続伸。

  ニューヨーク時間午後4時43分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.4%下落。ドルは対円で0.4%安い103円62銭。ニューヨークのトレーダーによれば、先物主導の売りと新規のレバレッジショートがドルへの圧力を強めた。ユーロは対ドルで0.1%高い1.2158ドル。

  米国債市場では、午後に入って長期債の下げが加速。米金融当局による買いオペ2件の完了と、株式相場の上昇が背景。10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 高い0.91%。2年と10年、5年と30年のスプレッドは1bpから2bp拡大した。

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。マコネル院内総務による休会しないとの発言が影響した。ワクチン接種の開始も需要回復への楽観を強めている。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物1月限は63セント(1.3%)高の1バレル=47.62ドルと、ほぼ10カ月ぶりの高値。ロンドンICEの北海ブレント2月限は47セント高の50.76ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。米経済対策および包括的歳出法案を巡る動向や、今年最後の連邦公開市場委員会(FOMC)で新たな金融政策ガイダンスが示される可能性が意識された。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は1.3%高の1オンス=1855.30ドルで終了。

  「追加経済対策と利回り低下という組み合わせは、実質金利低下やドル下落を促し、貴金属への資産配分に拍車を掛ける」とTD証券のアナリストはリポートで指摘した。

原題:U.S. Stocks Climb, Bonds Fall on Stimulus Bets: Markets Wrap(抜粋)

Dollar Hits Two-Year Low as Risk Sentiment Improves: Inside G-10(抜粋)

Treasuries Bear-Steepen as Progress on Stimulus Lifts Stocks(抜粋)

Gold Climbs on U.S. Stimulus Outlook, Fed Bets, Virus Lockdown(抜粋)

◎欧州市況:株は小幅高、シクリカル銘柄高い-英国債は下落

  15日の欧州株は小幅高。英国と欧州連合(EU)の通商交渉はまだ続いており、投資家の関心は米国の連邦公開市場委員会(FOMC)にも集まっている。

  ストックス欧州600指数は0.3%上昇。自動車や鉱業などのシクリカル銘柄を中心に値上がりした。小売りやヘルスケアは下落した。英医薬品メーカーのアストラゼネカは、希少疾患用医薬品の開発を手掛ける米バイオ製薬会社アレクシオン・ファーマシューティカルズを買収すると発表して以来、2日連続の大幅安。

  FOMCは15-16日に行われる。投資家は当局の債券購入プログラムを巡り、一段の明確さが示されると期待している。

  欧州債市場では英国債の利回り曲線がこの日もベアスティープ化。英国とEUが通商交渉で合意に近づいているとの観測が材料となった。

  英10年債利回りは0.28%と、4日ぶりの高水準。5年債と30年債のスプレッドは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大して85bpと、ここ1週間での最大となった。  

  ドイツ債の利回り曲線はベアフラット化した。

  イタリア債は総じて上昇。2年債から30年債まで利回りは過去最低を更新した。スペイン、ポルトガル、ギリシャも10年債利回りがいずれも過去最低を更新した。

  ドイツ10年債利回りは1bp上昇してマイナス0.61%、フランス10年債利回りはマイナス0.37%で変わらず、イタリア10年債利回りは2bp下げて0.52%だった。

原題:Gilts Decline on Brexit Optimism: End-of-Day Curves, Spreads、European Stocks Edge Higher as Cyclical Sectors Take the Lead(抜粋)

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