きょうの国内市況(12月15日):株式、債券、為替市場
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●日本株は反落、GoToトラベル一時停止に警戒感ースピード調整
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東京株式相場は反落。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う行動制限などで経済活動への減速懸念が広がった。政府の観光支援事業「GoToトラベル」を全国で一時停止することが決まり、空運や陸運など旅行関連銘柄を中心に売りが出た。
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SBI証券の鈴木英之投資調査部長は、新型コロナワクチン関連の前向きなニュースで経済回復への期待が高まる中でのGoToトラベル一時停止で、「11月に大きく上昇してきたところからのスピード調整が入った」と説明した。ただ、今回の停止措置が企業業績の悪化につながるとまで見られていないため、株価指数の下げ幅は限定的だったという。
- 東証33業種では空運、保険、鉄鋼などが下落
- 精密機器、ガラス・土石、パルプ・紙などが上昇
●債券上昇、長期金利は4カ月ぶりゼロ%に低下-好需給観測で買い
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債券相場は上昇。長期金利はゼロ%に低下した。年内の主要な入札が終わり、現物債の需給改善観測を背景に買いが優勢となった。流動性供給入札の結果が良好だったことも買い材料になったとの声があった。
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みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリスト
- 主な供給イベントが終了し、あとは日銀の国債買い入れオペで吸収されるだけなので、需給は総じて良好だ
- レンジを破るほどではないが、10年債は底堅く推移している
- 米連邦公開市場委員会(FOMC)もサプライズは予想されず、日銀決定会合もコロナ対応オペの延長が見込まれるだけなので、年内は好需給が続く中で底堅く推移しよう
流動性供給入札
- 対象は残存期間5年超15.5年以下、発行額は5000億円程度
- 応札倍率は3.93倍と同年限を対象にした前回入札の3.27倍から上昇
●ドル・円は小動き、FOMC控え様子見ムード-104円台前半
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東京外国為替市場のドル・円相場は小動き。新型コロナウイルスや米追加経済対策などを巡って楽観論と悲観論が交錯する中、市場ではこの日から始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)を見極めるムードで一方向に動きにくいとの声が聞かれた。
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IG証券の石川順一シニアFXストラテジスト
- 今年最後のFOMCを控え、積極的に売りや買いを仕掛けるタイミングではないという一言に尽きる
- 米追加経済対策が決まらないと連邦準備制度理事会(FRB)も動きにくいが、今回のFOMCでは先行きの追加緩和を示唆するのではないか。パウエルFRB議長の新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒レベルは高い