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米地銀に再び業界再編の波、コロナ禍「M&A凍結」に解除の動き

  • 米地銀業界の幹部はM&Aが今後さらに増えるとみている
  • 英銀大手HSBCホールディングスが売り手になる可能性

ハンチントン・バンクシェアーズが13日発表した60億ドル(約6240億円)での同業TCFファイナンシャル買収は、同国地銀業界では過去数カ月で3件目の数十億ドル規模での企業の合併・買収(M&A)となる。米地銀業界の幹部らは、M&Aが今後さらに増えるとみている。

  パイパー・サンドラーのジミー・ダン副会長はインタビューで「新型コロナウイルス禍でM&A市場は凍結状態になったが、現在は明らかにそれが溶けつつある」と述べた。

  JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカ(BofA)などがテクノロジーに多額の投資を行って新たな市場に進出する中、地銀各行も大手行と対抗するためにデジタルサービスの拡充に取り組んできた。その流れは、新型コロナ禍とそれに伴う経済活動停止によって加速しており、一方でゼロ付近の金利が銀行の収益を圧迫している。

  こうした要因の幾つかが、 先月発表されたPNCファイナンシャル・サービシズ・グループによるビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)米部門買収の動機になったとみられる。

次はどこか

  次はどの銀行か。バンカーやアナリストの間では、USバンコープリージョンズ・ファイナンシャルトロント・ドミニオン銀行、コメリカなどの名前が取り沙汰されている。

  英銀大手HSBCホールディングスは売り手になる可能性がある。時価総額で欧州最大の同行は、マーク・タッカー会長が中核のアジア事業への注力を進める中、米リテールバンキングからの完全撤退を検討している。  

  バークレイズのアナリスト、ジェーソン・ゴールドバーグ氏は、新型コロナ禍が「間違いなくデジタルバンキングへの動きを加速させ、テクノロジーへのニーズが高まっている。その点で一部の銀行は他行に大きく後れを取っている」と述べた。

  その一例がハンチントンだ。同行は14日、TCFファイナンシャルとの統合により、今後3年半でデジタル関連などに1億5000万ドルの追加投資が可能になると発表した。

原題:
Bank M&A ‘Deep Freeze’ Thaws With Billion-Dollar Deal Wave (1)(抜粋)

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