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目指すはハイテク界のバフェット、持ち株会社で30社超保有のタイニー

  • ウィルキンソン氏のウィーコマースはSPACを通じて株式公開
  • ウィーコマースには資産家ビル・アックマン氏も出資

アンドルー・ウィルキンソン氏は自身のウェルスマネジメント会社、タイニー・キャピタルを人々がファミリーオフィスと呼び始めるまで、その言葉を知らなかった。

  ウィルキンソン氏(34)は5年前にタイニー・キャピタルを設立した時、超富裕層の生き方に染まっていたわけではなかった。独学でウェブデザインを学んだ同氏は高校卒業後すぐにウェブデザイナーとして仕事を始め、次々とシリコンバレーの顧客を得た。

Handout

アンドルー・ウィルキンソン氏

出典:Tiny Capital

  「私は非常に高いマージンで仕事をしており、銀行の残高は増え続けた」とウィルキンソン氏は話す。「そのお金をどうしたらいいか分からなかった。私にやり方が分かるのは起業することだけだった」と振り返った。

  そこで、最初は芽生えつつあったオンライン小売業界向けのソフトウエアを扱う会社を作った。今ではタイニーを通じて30社以上を保有し、合計評価額は6億-10億カナダ・ドル(約490億-820億円)に上る。 

  同氏がパートナーとともに設立したウィーコマース・ホールディングスには資産家ビル・アックマン氏が出資している。ウィルキンソン氏はアックマン氏との慈善昼食会の権利を得て同氏の知己を得た。

  タイニーはウィーコマースのほか、デザイン関連人材プラットフォームのドリブルなどウィルキンソン氏が買収した企業を保有している。同氏が目指すのは小規模テクノロジー企業のバークシャー・ハサウェイだ。

  同氏は2014年に5つの会社を同時に経営しようとして燃え尽きた後、ウォーレン・バフェット氏を見習うことにした。

  「世界トップクラスの金持ちがやるのは、最高経営責任者(CEO)を雇ってインセンティブを与えて彼らに仕事を任せるだけだということがわかり、目からうろこが落ちる思いだった」と同氏は振り返る。

  通常は事業を長期にわたって保有するのが同氏の戦略だが、「ブランクチェック(白紙小切手)会社」と呼ばれる特別目的買収会社(SPAC)を活用すれば容易に上場できることから、これも魅力的な選択肢となった。同氏によれば、SPACは「最も面倒がない株式公開方法」だ。

  ウィーコマース・ホールディングスは14日に逆買収を通じてTSXベンチャー取引所に上場した。

原題:
College Dropout Makes Market Debut With Tiny Tech SPAC(抜粋)

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