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クレディS新CEOが15日戦略、就任以来試練続く-今四半期赤字も

幹部内偵疑惑で傷ついた評判の回復を図るクレディ・スイス・グループの最高経営責任者(CEO)に起用されたトマス・ゴットシュタイン氏だが、就任から2カ月後には中国のコーヒーチェーン、瑞幸咖啡(ラッキンコーヒー)の会計不祥事絡みで同行が被った損失の弁明をする羽目に陥った。

  それは始まりにすぎなかった。ソフトバンクグループのためにアレンジした疑義のある取引、ヘッジンファンドのヨーク・キャピタル出資で被った4億5000万ドル(約470億円)の損失と、不祥事が相次いだ。前任者の時代から引き継いだこうした問題が今、新型コロナウイルスによる打撃に加わって同行の10-12月(第4四半期)は赤字に沈もうとしている。

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トマス・ゴットシュタインCEO

  ゴットシュタインCEOは15日に最新の戦略を投資家に説明する。これまでに、リスクとコンプライアンス業務をチューリヒに一本化、組織の簡素化、融資拡大の抑制などの措置を取ってきた。一連のファンド閉鎖を受けて資産運用部門の見直しも開始した。ただ、総じて決定的な改革は避けており、個々の失敗に関連性はないとして富裕層顧客からの業務獲得に向けた同行のリスクテーク意欲を擁護している。

  同行広報担当者は電子メールで「新型コロナ前の時期もパンデミックによる景気悪化後も、信用損失に関するクレディ・スイスの実績は非常に堅固だ」と説明。ビジネスモデルの強さと回復力を示すものだと付け加えた。

  ゴットシュタインCEOはこの記事のためにコメントすることを拒んだ。

  クレディ・スイスに在勤20年のベテランであるゴットシュタイン氏はティージャン・ティアム氏の後任として2月に就任。変動の大きい取引を縮小し、投資銀行をウェルスマネジメント部門顧客のニーズにより密接に結び付ける前任者の戦略を踏襲した。

  しかし、就任後ほぼ直ちに新型コロナ危機が勃発し、クレディ・スイスが特に富裕層向け信用供与で取っていたリスクが表面化。1-9月に11億ドルの貸倒引当金を計上した。

Rollercoaster Year

Source: Bloomberg

原題:
Credit Suisse Blow-Ups Give Untested CEO a Crash Course in Risk(抜粋)

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