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コロナ対応成功は20年の株式相場にプラス、大流行後の強さが来年の鍵

新型コロナウイルス抑え込みで高い成功を収めた国・地域の株式相場は今年、アウトパフォームしているが、投資家はその先を見ようとしている。  

  ブルームバーグの新型コロナ感染症(COVID19)レジリエンス(耐性)ランキングで上位を占めたニュージーランド、日本、台湾、韓国、フィンランドの5カ国・地域の株価は平均で約15%上昇した。最下位の5カ国(メキシコ、アルゼンチン、ペルー、ベルギー、チェコ共和国)は2%未満だ。

Covid Resilience

Stocks in the most Covid resilient markets outperforming those at the bottom

Source: Bloomberg

Note: 2020 stock performance as of Dec. 11. Bloomberg Covid Resilience Ranking as of Nov. 23.

  フェデレーテッド・ハーミーズのポートフォリオマネージャー、ルイス・グラント氏は電子メール で、「パンデミック(世界的大流行)の影響を比較的うまく抑えた国は株式市場のリターンがより健全で、国内総生産(GDP)の落ち込みが他国に比べて小さい傾向がある」と指摘。「健康と経済が二者択一でないことがますます明らかになっている」とコメントした。

  世界的なワクチン供給開始に伴い、投資家は既に過去最高に達している市場で妙味のある銘柄を模索し始め、正常への回帰の期待が成長株から循環株へのローテーションを引き起こした。

  MFSインベストメント・マネジメントのグローバル投資ストラテジスト、ロブ・アルメイダ氏は、投資機会を判断するには新型コロナ後の世界でその企業や国が他に比べて強い立場にあるか弱い位置にあるかを分析するのが、COVID19危機への対応がどうだったかを検証するより良い方法だとの見方を示した。

  「私の見解では、レジリエンスランキング上位の国は成長株と景気循環の影響の少ない銘柄へのエクスポージャーが大きく、低順位の国はバリュー株と循環株の割合が多いと思われる」と同氏は指摘した。MSCIの指数によると、3月の安値からの上昇率は成長株が74%、バリュー株が53%となっている。

  もちろん明らかな例外はある。米国では感染急拡大で批判を受けるトランプ政権の対応にもかかわらず、株式相場のリターンは非常に高い。米国株の上昇は米連邦準備制度の超緩和政策と在宅勤務が追い風になった巨大テクノロジー銘柄によって支えられてきた。

  日本と台湾、韓国の市場もCOVID19による世界的な需要増の追い風を受けたテクノロジー企業がけん引したとグラント氏は指摘した。

  フランクリン・テンプルトン・インベストメント・ソリューションズの調査責任者、ジーン・ポドカマイナー氏は今後について、経済成長見通しと新型コロナでの成功の組み合わせが有望だとみている。「株式としては成長株、全体としてはモノ主導の需要へのエクスポージャーのある資産を重視している」と同氏は述べた。

  同氏は中国、韓国、日本、オーストラリアなどのアジア太平洋地域を有望視する一方、「新型コロナで打撃の大きい欧州や米国、カナダなどは今後も苦戦するかもしれない」との見方を示した。  

原題:
Containing Covid-19 Helped Boost These Stock Markets in 2020 (1)(抜粋)

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