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みずほFG証券部門、今期経常益1300億円超と過去最高へ-環境追い風

  • 米州の起債ラッシュや企業の資金調達・再編意欲は高く収益機会多い
  • コロナ禍で世界が変わる中「資本市場の魅力は増す」とみずほ証社長

みずほフィナンシャルグループ(FG)は、国内外の証券部門の今期(2021年3月期)経常利益で前期比2倍超に当たる1300億円超を目指す。4-9月期(上期)は米州の起債ラッシュなどの環境を追い風に過去最高益を記録。下期も新型コロナウイルス禍を契機とした企業の調達・再編意欲は高く、収益機会は多いとみている。

Mizuho Securities CEO Koichi Iida

みずほ証券の飯田社長

Source: Mizuho Securities Co.

  みずほ証券の飯田浩一社長は、ブルームバーグとのインタビューで今期の国内外合算の経常利益見通しについて「少なくとも1300億円ぐらいの水準を超えていける感じだ」との見通しを示した。連結対象でない海外証券業務を合算した数字で、達成すれば旧みずほインベスターズ証券と合併した14年3月期以降で過去最高となる。

  上期の経常利益は前年同期比2.7倍の823億円だった。飯田社長は米州の起債ラッシュや日銀の異次元緩和政策により豊富な投資資金が資本市場に流入していることなど好環境に後押しされたと指摘。その上で、リテール・事業法人、グローバル投資銀行、グローバルマーケッツの「全部門が最高益で、競争力・収益力が増したと実感している」と評価した。

  昨年から本格参入した米国でのエクイティ・デリバティブ事業については、今年9月に現地でライセンスを取得。国内のみだった販売先が米国企業などに広がった。米国の証券事業は上期経常益のうち半分強をたたき出した中核事業の一つ。米国での銀行・証券ビジネス一体化など体制強化をある程度終えたとして「シェアや付加価値拡大に向けてフル回転し始めた状況だ」と説明した。

今期は過去最高益へ

みずほ証券の経常益推移

出所:会社資料

注:連結対象でない米国みずほ証券等の米国拠点の経常利益を合算した数値

  みずほFGの5カ年の経営計画の最終年度(24年3月期)までに、みずほ証は経常利益1000億円、リテール預かり資産残高50兆円達成の目標を掲げる。利益については今年度中に目標を上回る見通しだ。上方修正の可能性について、飯田社長は安定的に1000億円を確保できる体質強化をした上で「今の目標以上の貢献をしたい」と述べるにとどめた。

  対面証券各社の上期の経常利益(米国会計基準の会社は税前利益)は野村ホールディングスが前年同期比31%増の2654億円、三菱UFJ証券ホールディングスが同2.6倍の257億円など、収益環境の追い風を背景に各社軒並み増益となった。

  飯田社長は「世の中が大きく変わる中で資本市場の魅力が増しており、証券ビジネス自体が成長産業と言える」と強気の認識を示す。コロナ禍を奇貨として高まった企業の調達意欲は「若干ペースダウンをしているが引き続き堅調」とし、さらに足元でコロナ後を見据えた業界再編や企業の合併・買収(M&A)のパイプラインは非常に活況だと述べた。

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