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Photographer: Bing Guan/Bloomberg
Cojp

テスラ株、本当の価値は90ドルか780ドルか-ウォール街で割れる意見

  • テスラ株は21日にS&P500種株価指数の構成銘柄に採用される
  • 目標株価の大きな差は、テスラ株の評価の難しさを浮き彫りに

テスラの株主は今年、忍耐が大きく報われた。同社とイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)を巡っては、これまでと同様に大きな話題を呼ぶ数々の出来事があった。

  テスラ株は21日にS&P500種株価指数の構成銘柄に採用されるが、次に何が起きるかは幾つかの素朴な問いに集約されるかもしれない。「テスラは正確にはどういう会社なのか」と「株価はどう評価すべきなのか」だ。しかし、ウォール街の見方は大きく割れている。目標株価はゴールドマン・サックス・グループが780ドルなのに対し、JPモルガン・チェースは90ドルだ。

テスラ株は「甚だしく過大評価」-JPモルガンのブリンクマン氏

  空売り投資家ジム・チャノス氏は最近、自身のヘッジファンド会社キニコス・アソシエーツで5年間続けているテスラ株での「痛恨」のショートポジションを縮小させたと述べた。5四半期連続で黒字を達成したテスラの株価は今年、7倍余りに跳ね上がり、2010年の新規株式公開(IPO)からは1万8000%という驚異的なリターンを生んでいる。

  しかし、S&P500種構成銘柄で時価総額上位となる同社に注がれる視線は厳しくなる。自動車メーカーとはビジネスモデルが大きく異なるテクノロジー企業だけが享受する高いバリュエーションさえ大きく上回る水準のテスラ株をどう理解すべきか、投資家は苦慮している。株価収益率(PER)では米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)が14倍、NYSE・FANGプラス指数が53倍であるのに対し、テスラ株は約1000倍となっている。

  テスラは自動車メーカーなのか、テクノロジー企業なのか、それとも両方を合わせたような会社なのか。そこにジレンマがある。同社は今年の年間生産目標は50万台としている。前年比36%の増加だが、2019年に達成した同50%増からは伸びが鈍化する。

Tesla stock has soared as earnings estimates barely changed over past two years

  しかし、テスラ株の強気派は、自動車販売は同社の多くの潜在的な取り組みの1つにすぎないと指摘する。テスラ株を保有するアーク・インベストメント・マネジメントは、2024年までに株価が7000ドルに達すると予想する。

  現在、テスラは時価総額で世界最大の自動車メーカーであるだけでなく、 GM、 フォード・モーター、トヨタ自動車、フォルクスワーゲン(VW)、BMWの合計を上回る価値がある。

  モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏は、テスラ株の投資判断を買いに相当する「オーバーウエイト/インライン」とし、目標株価を540ドルとしている。一方、JPモルガンのライアン・ブリンクマン氏の投資判断は売り相当の「アンダーウエート」で、目標株価は90ドルだ。

  マスク氏自身は今年5月、テスラの株価が「高過ぎる」と語っていた。また、今月に入ってからは従業員に対し、もし投資家が将来的に期待通りの利益を達成できないと結論付ければ、株価は「ハンマーの下のスフレのようにつぶれる」可能性があるとも警告した。テスラはこの記事に対するコメント要請に回答しなかった。

原題:
Are Tesla’s Shares Worth $90 or $780? Wall Street Can’t Decide(抜粋)

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