超長期債は下落、40年債の増発懸念で売り優勢-長期金利横ばい
三浦和美
更新日時
債券市場では超長期債が下落。前週末の国債市場特別参加者(プライマリーディーラー、PD)会合で40年債の増発を求める声が多かったことから売りが優勢となった。一方、長期金利のゼロ%割れが意識されやすい水準では、積極的な買いは手控えられやすいとの指摘が聞かれた。
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市場関係者の見方
SMBC日興証券の奥村任ストラテジスト
- PD会合で、40年債の増発を求める意見が多くみられ、来年度の国債発行計画が発表されるまでは思惑が生じやすい
- 超長期ゾーンは海外金利対比でも低下が進んでいたため、反動が出やすい時間帯
- 一方、5年ゾーンの需給引き締まり感は相場のサポート材料になったものの、10年債はゼロ%以下の金利水準が見込みにくいため上値が重い
背景
- 財務省幹部:40年債は強いニーズあり増額余地との意見多い-PD会合
- 新規国債20兆円超を発行へ、第3次補正予算案-読売
新発国債利回り(午後3時時点)
2年債 | 5年債 | 10年債 | 20年債 | 30年債 | 40年債 | ||
不成立 | 不成立 | 0.010% | 0.385% | 不成立 | 不成立 | ||
前週末比 | -- | -- | 横ばい | +1.0bp |
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