アップル従業員、来年6月まで大半オフィス復帰見込めず-CEO
Mark Gurman-
クックCEOが従業員のオフィス復帰計画について発言
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コロナ禍の今年の成功でリモートワークの柔軟性高めることが可能に
米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は10日、同社従業員のオフィス復帰計画について、チームの大多数が2021年6月より前には戻らない「可能性が高そうだ」と述べた。バーチャル形式で行った従業員とのタウンホールミーティングで発言した。
アップルにはオフィス勤務を至上とする文化がこれまであったが、新型コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウン(都市封鎖)の下で今年成功を収めたことで、将来的にリモートワークの柔軟性を高めることが可能だとクック氏は示唆した格好だ。
一方で、クックCEOは最終的には従業員をオフィス勤務に戻したいとの考えを一貫して公に示してきた。
クック氏は従業員に対し、「対面での協力に代わるものはないが、生産性や成果を犠牲にせずにオフィス外でどのように業務をこなすのかに関して多くを学んだ」と説明。「こうした学びは全て重要だ。このパンデミック(世界的大流行)が過ぎた際には、われわれの今年の変革を極力取り込みつつ、アップルでプラスとなるあらゆるものを大切に守ることになる」と述べた。同CEOの発言に詳しい複数の関係者が明らかにした。
原題:Apple CEO Says Most Staff Won’t Return to Office Until June (1)(抜粋)