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ゴールドマンのコーン元社長、報酬返還要求には応じず慈善事業に寄付

  • ゴールドマンは元社長に1000万ドル強の返還要求-1MDB問題巡り
  • 返還要求は1MDB問題巡る現旧幹部の説明責任示す取り組みの一環

ゴールドマン・サックス・グループからの1000万ドル(約10億4200万円)余りの返還要求を拒んでいたゲーリー・コーン元社長は、有利な形で返還を回避する策を考えついた。それはこの資金を慈善事業に寄付することだ。

  ゴールドマンの取締役会はマレーシアの政府系投資会社1マレーシア・デベロップメント(1MDB)の資金不正流用問題を巡り説明責任を示すため、デービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)や前任者を含む現旧上級幹部に科したより広範な処分の一環として、コーン氏にも1000万ドル強の返還を求めていた。コーン氏の代理人によると、返還を拒否した同氏は慈善団体にこの金を寄付するという。

Key Speakers and Interviews at the Bloomberg New Economy Forum

ゲーリー・コーン氏

写真家:ジャスティン・チン/ブルームバーグ

  この解決策は面目を保った形での幕引きを目指すものだ。ゴールドマンは1MDB問題の決着に向け50億ドルの支払いに至った事態を「組織的な失敗」と称し、現旧経営陣に報酬返還を求める方針を公表していたが、著名な元幹部の1人であるコーン氏が要請に応じず、行き詰まっていた。

  米当局とゴールドマンは、1MDB問題でコーン氏に不正行為があったと非難したことは一度もない。

  コーン氏の代理人は声明で、「コーン氏はチームプレーヤーであり、良き企業市民として、何週間も前にゴールドマンが支援する組織に多大な慈善寄付をすることを志願した。同氏はそうすることを楽しみにしている」と説明した。寄付金額は開示しなかったが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の救済や社会正義の支援に向けられる。慈善寄付で同氏は税制優遇措置を受けられる可能性もある。

  ゴールドマンの広報担当は、コーン氏が「重要な仕事をしている慈善団体を支援し、この問題を解決する道を選んだことにわれわれは満足している」とコメントした。

原題:Cohn Shrugs Off Goldman’s Demand for Pay With Check to Charity(抜粋)

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