, コンテンツにスキップする

中国の紫光集団、ドル建て債でクロスデフォルトへ-元本返済不能

更新日時
  • 4.5億ドルの10日償還債で元本支払いができないと通知
  • 別の3種類のドル建て債計20億ドルがクロスデフォルトへ

中国半導体メーカーの紫光集団は、10日満期のドル建て債4億5000万ドル(約470億円)相当で元本返済ができないことを明らかにした。別の20億ドル相当の債務も不履行と見なされるクロスデフォルトを引き起こすとしている。

  同社が9日遅くに香港取引所に届け出た資料によると、クロスデフォルトとなる20億ドル相当の内訳は、2021年償還債10億5000万ドル相当、23年償還の7億5000万ドル相当、28年償還の2億ドル相当。紫光集団は11月半ば、人民元建て債13億元(約207億円)相当で債務不履行となったが、ドル建て債でのデフォルトは初めて。届け出によれば、4億5000万ドル相当のドル建て債は新たな通知があるまで取引停止となる。

中国の有力企業、相次ぎデフォルト-紫光集団と華晨汽車集団

  紫光集団のドル建て債のデフォルトは、中国当局が関与する企業の健全性への懸念を一段と高めそうだ。本土のクレジット市場は既に先月の相次ぐデフォルトで混乱している。

Tsinghua Unigroup's dollar bonds under pressure since onshore default in November

  中国当局はいわゆる「ゾンビ」企業の債務問題を解決するため、デフォルトや破綻を容認する姿勢をこれまで示していた。これは市場の規律を強化し、経済の効率を高める幅広い取り組みの一環だ。このところ相次ぐ企業デフォルトは、新型コロナウイルス感染拡大が引き起こした落ち込みから中国経済が回復する中で、当局が取り組みを再び強化している状況を示唆する。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、アンドルー・チャン氏は「中国はゾンビ化した政府関連企業について、システミックリスクにつながらない限りは減らして再編・統合する方針なので、これら企業を救済する可能性は小さいとみている」と指摘した。

  紫光集団の23年償還のドル建て債は香港時間10日午前11時42分(日本時間午後0時42分)現在、額面1ドル当たり約2.5セント下げて22.5セントと、11月12日以来の大幅値下がり。21年償還債は1.7セント安の28.2セントと、11月30日以降で最も下げた。

関連記事
社債デフォルトの紫光集団、今度は別の債券で利払い不透明と警告
「安全」と見られていた中国政府系企業の社債、デフォルトで揺らぐ
中国の社債不安で国債も値下がり-デフォルト相次ぎ国有企業巡り懸念
中国国有企業デフォルト増も「ショック療法」見込まず-JPモルガン

原題:Chinese Chipmaker’s $2.5 Billion Crisis Shows Growing Risks (3) (抜粋)

(第4段落以降に背景や市況、コメントを加えて更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE