Jディスプ、スコット会長がCEOを兼任-菊岡社長は退任へ
古川有希
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ジャパンディスプレイは10日、菊岡稔社長兼最高経営責任者(CEO)が退任し、2021年1月1日付でスコット・キャロン会長(いちごアセットマネジメント社長)がCEOを兼務する人事を発表した。トップを一元化して経営改革を加速させる。
発表によると、菊岡氏の退任は31日付。キャロン氏のCEO兼務と同日付で、大河内聡人最高財務責任者(CFO)が代表執行役に就く。社長は当面、空席とする。

退任する菊岡社長
菊岡氏は会見で、退任理由について「全権をスコットに集中し、JDIのために辣腕を振るってもらうのがベストと自分で判断した」と説明。キャロン氏も「絶対にわれわれは再建できると信じている。それに向けて全力を尽くす」と述べた。
菊岡氏は債務超過を解消するため、いちごアセットからの1100億円超の資金調達をまとめたほか、白山工場(石川県白山市)売却など構造改革にも取り組んだ。
(会見内容を追加します)
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