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英国は富裕層資産に課税を、他の増税より効果的-専門家委が指摘

  • 50万ポンド超の個人資産に一度限り5%課税なら36.4兆円の税収に
  • 新型コロナの打撃で英国の今年度借り入れは平時で過去最大の見通し

英国は富裕層資産に一度限り計5%の税金を課すことによって2600億ポンド(約36兆4000億円)の税収を確保できるだろうと、専門家委員会が9日発表した報告書で指摘した。新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた財政の立て直しに寄与する可能性がある。

  学者や政策当局者、税務当局者らで構成する独立した組織の富裕税委員会は報告書で、50万ポンドを超える個人の保有資産に年1%の課税を5年間継続することを提案した。約800万人の富裕層が影響を受けることになるという。

Taxing the Rich

A charge on assets of the wealthiest Britons enjoys strong public support

Source: Rowlingson, Sood and Tu (2020) for Wealth Tax Commission

Note: Respondents were asked to rank options for raising an additional 10 billion pounds per year. Fieldwork took place over the summer.

  厳しい財政状況への対応を政府が検討する中で、富裕税の議論は勢いを増している。英予算責任局(OBR)は、今会計年度の借入額が約4000億ポンドに達すると予想する。これは国内総生産(GDP)のほぼ5分の1に相当し、平時では過去最大の赤字となる。

  適切に設計された富裕税は「他の増税策よりも公平であり、経済的に効率が良いだろう」と委員会は指摘。「最も支払い能力のある人々が対象になりそうで、逃れることが極めて難しい。納税者管理や政府の行政コストは富裕税で得られる税収を考えれば安いものだろう」と分析した。

原題: U.K. Urged to Levy $350 Billion Wealth Tax to Fund Pandemic (1) (抜粋)

  

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