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10年物米国債の「利回り」に連動する先物、新興取引所が投入

シタデル証券などシカゴのトレーディング大手に支えられて発足したばかりの先物取引所、スモール・エクスチェンジが、10年物米国債の利回りが上昇すると値上がりし、低下すると値下がりする商品を投入した。これまでの米国債関連デリバティブ(金融派生商品)の多くは、利回りではなく価格に連動していた。

  シカゴを本拠とする同取引所は5月に、最初の商品を上場した。既存の大手取引所を運営するCMEグループとは異なり、プロの大規模投資家よりむしろ小規模トレーダーを顧客として想定している。

  アマチュアのトレーダーの多くにとって、債券と通常の先物の取引コストが問題でないとしても、米国債価格を示す整数と分数、記号の組み合わせには尻込みするかもしれない。スモール・エクスチェンジはそれを避け、誰もが関心を持っている数字を表に出す。

  スモール・エクスチェンジのチーフコマーシャルオフィサー、ピーター・ムルマット氏はインタビューで、米国債の「価格ではなく利回りで表示される先物は初めてだ。このシンプルさは本当に反響を呼ぶと考えている」と述べた。

  今回の米国債先物はスモール・エクスチェンジが導入した5番目の商品。米株とドル、貴金属にレバレッジを効かせた投資ができる商品もある。これらはCMEよりもはるかに小さな資金で取引できる。

  これまでのところ、スモール・エクスチェンジでの1日当たりの平均取引高は2000枚未満だが、設立のタイミングは最高だったかもしれない。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の間中、リテール(小口)トレーダーの株取引は急増してきた。これはまさに、スモール・エクスチェンジが呼び込もうとしている投資家層だ。

  7日に投入された「Small 10YR US Treasury Yield」は、直近に発行された10年物米国債の利回りに1000を掛けた数字に等しい指標値を参照する。7日終値の0.927%に基づくと9.27となる。 マーケットアクセス・ホールディングスが利回りデータを提供する。取引単位は指数の100倍のため、利回りが0.927%なら927ドル。利回りが0.937%になると10ドル値上がりする。当初の担保として差し入れる額は180ドルしかかからない。

原題:
Citadel Securities-Backed Exchange Turns Treasuries Upside Down(抜粋)

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