極度に伸び切った米株ポジション、縮小のリスク-ゴールドマン
Namitha Jagadeesh、Jan-Patrick Barnert-
短期的な相場上昇を阻む可能性があるとストラテジストが分析
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ワクチン接種の見通し踏まえ来年の相場は「大幅に」上向くと予想
米国株のポジションは最近の最高値更新を受けて、「極度に」伸び切った状態にあるように見え、今後1カ月にある程度縮小するリスクが高まっていると、ゴールドマン・サックス・グループが指摘した。
これは短期的な相場上昇を阻む可能性があるが、新型コロナウイルス向けのワクチン接種や経済のV字型回復見通しを踏まえると、2021年の株式相場は「大幅に」上向くとなお見込んでいると、アルジュン・メノン氏ら同社ストラテジストがリポートで分析した。
ストラテジストらは「資金フローの観点から見て、投資家はマネー・マーケット・ファンド(MMF)から株式に資金を移し続けるだろう」とした上で、「株式相場が最高値を更新して株式組み入れ比率は上昇しているが、現金での利回りはゼロに近いままだ」と説明している。

ゴールドマンによると、ポジションが伸び切った状態自体は今後の株式リターンにとってマイナスではなさそうだ。過去の例を見ると、それが経済成長と並行した場合はその後2カ月間に相場は上昇している。同社は21年末時点のS&P500種株価指数が4300と、7日終値を16%上回る水準を引き続き見込んでいる。

原題:
Goldman Says ‘Extremely’ Stretched Stock Exposure Risks Pullback(抜粋)