, コンテンツにスキップする

東京ドーム株4.8%安、TOB価格上げ期待しぼむ-大株主応募表明で

東京ドームの株価が9日、一時前日比4.8%安の1299円と、3日以来の日中下落率となった。同社に対しては、三井不動産が1株当たり1300円で株式公開買い付け(TOB)を実施中。筆頭株主である香港のヘッジファンド、オアシス・マネジメントの応募意向が8日夜に明らかになったことで、TOB価格を上回っていた株価がサヤ寄せする展開となっている。

  東京ドーム株は2月中旬以降、1000円を下回る水準が続いていたが、ブルームバーグの三井不によるTOB報道を受けて、11月27日に同17%高の1047円まで上昇。今月2日に1445円を付けるなど、その後もTOB価格を上回って推移していた。

東京ドームの株価は1300円にサヤ寄せ

  いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は、TOB価格の引き上げを期待していた投資家らにとって、「物言う株主」であるオアシスの賛同表明は「引き上げの可能性が少なくなったと受け止められた」と指摘。「コロナ禍で不動産、レジャー産業は先行きの不確実性が高いことを考えると、TOB価格の1300円は現状、適正だとみるべきだろう」と述べた。

  その上で、仮にコロナ禍が収束した後も、東京ドームのような集客施設は収容人数の再検討など産業の在り方自体が変わる可能性があると指摘。日経平均株価が3万円を試すとの見方もある中で、「巣ごもり銘柄など投資家にとって買うべき株はほかにもあるということだろう。オアシスとしても、出口があった方がいいと考えたのかもしれない」と分析した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE